退屈素敵

うつつ。晴れたと思ったらやはり雨が降りやがる。どうやらもう今月はライヴが出来そうに無い。はっきり言って、うんざり!だ。けれども、この退屈を楽しもう。私は、暗く悲惨で陰鬱なことも大好きだが、楽しく可愛い愉快なことも大好きなのだ。マイクロブタの動画を見てうふふと微笑む夜だってある。かと思えば、豚肉を刻み、焼き、うめえうめえと食いながら汚い歯を見せている。可愛いあの娘に好かれたい、のと同時に、可愛いあの娘を陵辱したい、と秘かに思っている。誰かに会いたい、けれど、独りでいたい。そして、素敵な言葉を話したい、のに、どうしてもフンコロガシ、汚い言葉が口から出る。そのどれもが、本当の、素直な自分なのである。

今日は朝から歯医者へ行き、近所のひまわり亭という定食屋で日替わりを食べて、帰宅した。それからうとうと、昼寝した(相方やその他芸人たちと温泉へ行き、湯泥棒をする。自分は50リットルのポリ袋を持って行ったのだが、そんなんで湯持って帰られへんて、と皆にいじられた。相方は、空気の抜けた、スイカの形のビーチボールを持って来ていて、その中に湯を入れると言う。阿呆やん、と皆からいじられる。もう一人の芸人は、牛乳パックであった。一番阿呆やん、といじられる。結局皆で裸になって温泉に飛び込み、はしゃいでいた、夢)。夕方に起きて、チョコボールを買って、はずれて、後は内緒のことをした。そんな一日です。夜、雨あがりの公園のベンチで缶珈琲を飲んだ。ベンチの脇に缶を置いて、一服してから、また缶を手に取ると、ぬめ、としたので、見ると、ナメクジが付いていた。おべ!と変な声が出た。驚いて手を離し、缶はころころ転がった。それから立ち上がって、尻を何度もはたいた。それが今日のハイライト・シーンです。

退屈は何も悪いことばかりじゃない。とっても退屈なときに、とっても素敵なものが、見えてくる。誰かと何かを分かち合うことが出来たら、きっとあなたも退屈でなくなるだろう。誰と?何を?するか?それは自分で考えなさい。

何もいりません。舞台に来てください。