こんこん

雪やこんこん、と家の外から聞こえてきて、目が覚めた冬です。犬は喜び庭駆け回り猫はコタツで丸くなる、とはよく言ったものである。冬の情景も内面性も匂いも全てがこの歌詞に込められている。それで言うと、雪やこんこん、では無く、雪やこんこ、だったような気もする。だけど歌うときは、こんこん、と誰しもが言う。こんこん、が何かは分からぬが、何となく白い雪が降り積もっていくようなイメージ。それにしても、うるさい。さっきからもうずっと、雪やこんこん、聞こえてくる。幻聴では無い。窓の向こうで廃品回収か何かの車が爆音で鳴らしているのだ。この時期になると毎年この歌を流しながら町内を回っている。大阪で雪が積もることは滅多に無い。

何もいりません。舞台に来てください。