お花

自分はお花についての知識がまるで無い。桜は未だに咲いているが、梅の花はもう散ってしまったようだ。桃の花は?紫陽花は?まだなのか。

桜というのは、どこか好きになれない(嫌いでは無い)。大体、お花見なんぞ脳無しのすることだと思っていたが、公園に咲く桜を眺めていたら、春じゃん、と思った。眺めるといっても、せいぜい3分くらいのもので、それ以上は何の代わり映えも無い、ただのお花である。

何人かの人が、開店祝いに立派なお花をくれた。沢山の、さまざまなお花たちが店の中にいた。少しずつ色褪せていく。捨てるに捨てられぬし、枯れるのを待つしかあるまい。

道端に咲くお花、たとえばタンポポ、可愛らしく、あとは公園脇の花壇などにもりもりと咲く紫陽花、近所の暇婆が水やりなんかして、太陽の下で水しぶきを浴びている。ああいうのが一番良い。

何もいりません。舞台に来てください。