おれの炎、きみの炎

昼間、太陽がメラメラと燃えている。ふざけてんのか、と思うほどに暑苦しい。気を抜くと瞬く間にドロドロになるから、日傘をさしてゆっくりと歩こうな。

みんな自分勝手に楽しんで悲しんでいやがる。もうあまり、何も言わない方が良いかな。私は日陰で一人、草むしり。私のことなど放っておきなさい。みんななら湖へ走って行ったよ。あぁ、ちょっと待って。ルルル。きみだけは、ここにいてください。きみの心の氷を溶かすのはおれ、おれ、おれなんだから!きみの苦しみや寂しさや不甲斐なさや退屈を、おれが炎で溶かしてやる。そんな覚悟で、1000℃の覚悟で、草むしりをするんだ。

炎。一見落ち着いたクールなボーイに見られることもあるが、全くそんなことは無い。心はいつも真っ赤に燃えてるファイヤー・シュナウザーなおれさ。焼き坊っちゃんなおれさ。ほらまた、そこのお嬢ちゃんが火傷しちゃった。だけどね、炎は誰でも持っている。あなたにも、お前にも、きっとある。きみの炎はどんな感じ?

何もいりません。舞台に来てください。