瞬くファースト


15曲入りのCDを作った。『瞬くファースト』という音楽のアルバムである。12曲は自分とツイキャス配信の視聴者とで、去年一年掛けて作った楽曲、残りの3曲はジョン・レノンの和訳カバーである。演奏は全て、独りで行った。ギター、ドラム、そしてベースはギターの上の辺りの弦を弾いて後で編集でピッチを下げた。歌を重ねたり、タンバリンを叩いたりして、無料の編集ソフトでエフェクトを掛けた。歌詞カードもちゃんと作った。改めて聴くとどれも下手糞で、音質も糞も無いのだが、楽しい思い出になった。それに、とっても真剣にやったから、勝手に満足している。CDはコンサートに来てくれた人たちにあげた。後は気が向けば誰かに渡すつもりだ。

独りの作業は、時折虚しい。大体は夜中から朝に掛けてやるのだが、途中、寂しくなってお菓子を食べたりする。一体何のためにこんなことやってるんやろ、と何度も思う。独りでレコーダーに向かって、ラララ~とか言って、聴いて、違うなもう一回録り直し、なんてことを、年末にずっとやっていた。面倒臭がりの割にキッチリしいの性分だから、時間が掛かる。宿題を間に合わせる子供のような気持ちであった。別に皆に褒められたいわけでも無いのだが、たとえば、全然見知らぬ誰かが、ひょっとしたらいつかどこかで聴いてくれることがあるかもしれん、なんて思いつつ、そうした想像のみが原動力となった。



何もいりません。舞台に来てください。