真顔

とにかく、今よりももっと面白くならねばならない。有無を言わさぬ面白さが必要だ。私は、面白いことや、楽しいこと、ふざけたこと、どうしようもないこと、無意味なこと、最低なこと、が堪らなく好きなのだと思う。だから、本当のことを言うと、労働も仕事も一切やりたくない。一秒足りとも働きたくない。無意味な遊びに神経を注いで、稼いだ小金を無駄に使いたい。さて、この資本主義社会で、一体どうすればそんなことが可能なのだろうか。今でも十分遊んでいるけど、まだまだ足りない。この先もっと面白いことが起きるように、そして楽しく笑えるように、私はストーリーを考えている。

皆が真面目過ぎるから、自分は時折嫌になる。どうしてそんな顔をするの。ただの冗談じゃないか。あぁ、また、きみが真顔になってしまった。私の言葉は全てその場の思い付きに過ぎない。アイラブユーも、グッドバイも、挨拶みたいなものさ。だけど、きみの他愛の無い言葉に私も胸キュンしてるわけだから、似たようなものか。今夜の涙は、どのみち水の泡。そんなことより、きみの好きな漫画のこととか教えて。

何もいりません。舞台に来てください。