真剣ハート

おれは不真面目、だけどいつも真剣だ。のんべんだらりの日々を丁寧に研いでいる。朝に寝て昼過ぎに起きて携帯いじって煙草をスパスパしながら夜明けまで腑抜ける屑同然の暮らしであるが、本当は真剣なんだよ、おれは。分かる人にだけ分かれば良い。この歌の良さが、いつかきっと、きみにも分かるときが来る。それにしても、おれは堂々たる腑抜けだが、お前はお前で相当なもんだ。腑が抜けてやがる。しかも弱い。まったく弱っちい男だ、お前は。ガラス・メンタル・へなへなハート、ってやつかい?情けない野郎、この刀で一丁ぶった切ってやろうかな。いつまでそんな暗いところで蛆虫をしてるんだ。だからお前は駄目なんだ。とりあえず、みっともないからその鼻水を拭きなさい。あ、服で拭くなよ汚いな。どうしてお前がそうなったのか、おれには分からんよ、知らんがな。けれども、大したことじゃないはずだ。お前の背景なんて、別段狂ってるわけでは無いだろう?たとえ、よっぽどのことがあったとしても、だ、おれたちは、何度でも立ち上がって良いんだぜ。へなへなハートなんて、いつでも捨てられる。それを決めるのは、お前なのだ。ちなみに、おれのハートは真剣ハート。女にふられても、鼻から血が出ても、一晩寝れば平気。誰にも負けない強い言葉をいつも忘れず握りしめている。どんな失敗もどんなコンプレックスも、へっちゃらに笑える強さが、おれにはある。そしておれは、沢山の愛を持っている。大切な人たちに贈ろうと思う。それは、凄まじい量の、溢れんばかりの愛さ。は?お前なんかにあげるわけないやろ。さっさと寝ろ。


何もいりません。舞台に来てください。