東へ②

朝起きて、宿でだらだらと過ごす。無料の朝食を食べて、無料の珈琲を飲み、風呂に入り、備え付けの漫画を読んだ。「荒ぶる季節の乙女どもよ。」は、前に友達がおすすめしていた漫画で、途中まで読んでみたが、面白かった。文芸部の乙女たちが、未だ経験の無い性行為に想いを馳せながら、恋に立ち向かう話。

昼、電車に乗り阿佐ヶ谷へ行き、gionという喫茶店でナポリタンとアイス珈琲。店員の女の子がすこぶる可愛くて、惚れそうになる。よく見ると、ただ制服が可愛いだけであった。ナポリタンもアイス珈琲も美味くて、良いサ店だが、勿論煙草は吸えない。阿佐ヶ谷の街をぶらぶらして、再び新宿。バティオスという会場で、夜ライヴ。

昨日とは違い、出演者も顔見知りが多く、沢山話をした。ライヴの後、出演者に矢鱈と褒められる。自分も、ふとっちょ☆カウボーイさんに、感激しました、と伝えたし、オダウエダにも、断トツ、と言った。勿論おべんちゃらでは無く、皆、好きな思いを真っ直ぐに伝え合っている。そんなことは自ら承知の上で、それぞれが、己を信じて、より高みを目指せば良い。虹の黄昏、かまぼこ体育館だけは、ヤングの漫才好きだけど今日のやつは個人的にはあんまりだった、と言ってきたので、よし、もっとやるよ、と思った。

東京の夜、新宿の夜は、人々がミミズのように路上を往来していて、酒を飲み、歌い踊りながら、小便を撒き散らかしている。女は全員ケバくて男は全員キモい。夜中になっても警官が見回りをしている。巨大なゴミ箱のような街。徘徊しながら安宿へ。あんじゅく。早く家に帰りたい。

何もいりません。舞台に来てください。