夜と朝

朝、起きると、きみはもういない。どこに行ったのだろう。置き手紙を読んで、適当に何か食べて、テレビは朝からつまらない。

夜、コタツでぬくぬくしていたら、中からきみがひょっこりと顔を出す。今日は一日どうでした?うーん、おなか痛かった、とか話して、きみはうつ伏せ、コタツから半身だけ出しながらノートに絵を描いて、スマホを見て、少しだけお菓子を食べて、おれは欠伸して、煙草を吸い、明日はええっと、など言いながら、電気を消して、おやすみ、おやすみ。

朝、起きると、きみはもういない。

何もいりません。舞台に来てください。