褒め言葉

芸人をやっていて、人に何と褒められたら一番嬉しいかという話になった。普通に考えれば「おもろい」だけれども、案外「おもろい」と言われても別段嬉しくは無いというか、ドーモ、くらいの気持ちにしかならない。それは、当たり前のことを当たり前に言われたところで感動は薄いのではないか、という結論に至った。「かっこいい」はどうだろう。自分も時折言われることがある。これは、実はちょっと嬉しい。男に言われたら尚嬉しい。女に言われたら、いやらしい気持ちになる。褒め言葉としては、「男前」の方が嬉しいかもしれない。「色気がある」と言われたこともあるが、そのときも嬉しかった。「かわいい」とは言われたことは無いけれども、どうなのだろうか。舐められていることには間違いない。だが、相手が女、しかも年下の美尻ギャルであれば、やはり興奮するかもしれぬ。陰茎を放り出してもまだ、「かわいい~」と言ってくれたら、最高である。完全に話が逸れている。あくまで、芸人としての話である。「気持ち悪い」は、普通は言われると嫌な言葉であるが、自分は案外嬉しい。我々の漫才は、気品が良いか気持ちが悪いかでいうと、完全に気持ちが悪いだろうから、素直な人だなと感心するだろう。「頭いい」と言ってくる人もいるが、そんな奴には、頭わる、としか思わない。「すてき」は滅茶苦茶に嬉しいと思う。滅多にそんな言葉を言う人はいないだろうが、「すてき」には色々な要素が含まれており、最高の褒め言葉ではないだろうか。「ヤバい」も色々な要素が含まれている。素晴らしい褒め言葉だと思う。「大好き」と言われたら、照れる。

様々な褒め言葉があるけれど、結局は言われる相手による。しょうもないおっさんにはいくら褒められても貶されても何も感じない。美尻ギャルに声を掛けられたら、それだけでドキドキ。そういうものである。

ちなみに自分が誰か他の芸人を褒めるときは、「ヤバい」「滅茶苦茶おもろい」「とんでもない」「頭おかしい」「いってる」「やっとる」「ぶっとび」「強烈」「完全にマル」「二重マル」「あほすぎる」「こわい」「気狂ってる」「おもろすぎておもんない」「最高」などの言葉を使っている。滅多に褒めることは無い。

何もいりません。舞台に来てください。