あ、という間にお正月も終わり、また日常がやって来た。牛が、もう、と鳴いた。

日常といっても、世間は穏やかでは無い。果てしない闇である。これからどう生きていくべきなのか、皆が模索しつつも、肝心の答えが見当たらず、おろおろとしている。正直、我が店に関しても、行きたいけれど行けません、という人が少なからずいて、実際にそういった声も聞く。嬉しくも寂しい話である。けれども自分はずっとここにいて、さも当たり前のような顔をして暮らしている。今は、会えぬ。触ることも出来ぬ。けれども、いつかはきみとギュウだ。

牛。自分はマジで全然平気というか、唯一の悩みである首痛も、バンテリン(塗り薬。昔、祖母が使っていた。風呂上がりに祖母が、ちょっとバンテリン塗って、といって服をめくり、子供の私はその弱々しい腰に塗ってあげたものである)のお陰で少しマシになったようだし、鼻水もアネトン(市販の鼻炎薬)のお陰で流れてこない。

33歳になった。新しいアイデアがいくつかあるので、少しずつ放っていこう。今年もルンルンで参ります。

何もいりません。舞台に来てください。