裸で燃える

もう、やりたいことならば、何でもやった方が良い。他人の冷ややかな視線などお構いなく、今やりたいことを今するべきだ。

自分は、最近は何となく、本を作ろうかと考えている。小説か、詩集か、漫画か、写真集か、エロ本か、それは分からないが、イメージは確かにある。

苦しみから逃げ続けて、したたかに欲望を満たす。こっそりとチョコレートを食べて、へへ、と笑うのだ。たとえ、そこら辺の仔犬に足首を舐められようと、噛まれようと、まるで平気な顔をして、放屁すれば良い。

時にはふにゃふにゃになって、怠惰を極めて、全て忘れて寝転べば良い。それでもきっと味方はいるはずで、いつだって、誰かが見てくれている。

尊敬する芸人の山が動く寺岡氏と、一度こんな話をしたことがある。自分らみたいな人間の舞台を、わざわざ予定を空けて、足を運んで、稼いだ金を払って、見に来る人がいて、そして、笑ったり、満足したり、また見に行きたいと思ってくれたり。それはもう、奇跡なのではないか。と。

一人でも見に来てくれたら、全力で何かを与えなくてはいけませんなあ、と話して、二人で頷いた。お客には勿論感謝しているが、お客もまた演者に感謝しているのではないか。それって素敵やん、天使やん、奇跡やん。

燃えよう。こちらは、ただひたすらに、裸で燃えよう。ごくごく当たり前のことだが、忘れがちなことである。そうした情熱を胸に、さっきから布団の上で欠伸が止まらない。今日は仕方無い。全て忘れて寝転べば良い、って言うてたし。おやすみ。

何もいりません。舞台に来てください。