12月23日『鰻谷寄席』『クアトロ超特急~大阪漫才冬の陣~』

初めて心斎橋角座の舞台に立たせて頂いた。松竹芸能の持ち劇場である。その角座の昼寄席と夜のライヴに出演。松竹の寄席に他事務所の芸人が出ることは珍しく、ましてや我々のような個人事務所の人間が出れるものでは無いのだが、松竹の社員さんが面白がってくれたお陰で実現した。昼の寄席はお客が少ないときも多々ありますが…、と聞いていたが、結構入っていたし、寄席特有の和やかなムードが心地良い。暖房も効いている中での長丁場なので中には寝ているお客もいたが、それもまた良い。本来の演芸はこういうものであるだろう。楽屋では師匠たちにキチンと挨拶、勿論した。

夜のライヴまでの間に、大ベテラン横山ひろし師匠が、よしちょっと行こか、と声を掛けてくれて、ご飯に連れて行ってもらう。気遣いのあるやさしい方で、昭和の漫才師たちの話など楽しく聞かせてくれた。とりあえずやってみればええ、あかんかってもまたやり直せる、と何度も仰られていて、どんなことがあっても今なお現役を続ける師匠のその言葉には重みがあった。

夜はそのまま角座で『クアトロ超特急~大阪漫才冬の陣~』。風穴あけるズ、W刑事、なにわプラチックと4組で漫才とコーナーのライヴ。OP映像が格好良かった。全員トーク力もあるので、休まることなく超特急なライヴとなった。細かい話をすると、昼寄席の際は客電が付けっぱなしの状態で公演が行われていて、スタッフの方に聞くと基本的に漫才のときはそうしていると言っていたので、夜公演のときは我々の出番の間のみ客電を暗くして貰った。これは芸人によると思うのだが、我々の場合は集中して演れるので暗い方が好み。その辺りをスタッフの方がすぐに対応してくれた。角座、とても良い劇場だったのでまた立てたら嬉しい。

何もいりません。舞台に来てください。