いつかの最後

何やかんや色々やることが山積みで、一人でぶうぶう言っている。本当はもっと寝転んでポテトチップスをかじったり、朝まで麻雀したり、あの娘とぼんやり海を眺めたり、フィンランドに行ったりしたいのに、勝手にやること増やして勝手に急かされている。これが会社ならキモい上司に「嶋仲く~ん、なる早で頼むヨ」とか言われてもっと苛つくのだろう。自分の場合は自営業なので、そうした上司がいないだけマシかもしれぬ。ただ、キモい上司は常に自分の中に存在していて、逐一何か小言を言ってくる。「う~ん嶋仲く~ん、もう少し何とかならないカナ?もっかいやり直してみたらどう?本当にそれで大丈夫ぅ?」と、ウザい。とはいえ、最後には必ず楽しいことが待っているので、そしてそれを自分は知っているので、ぶうぶう言いながらも毎晩の作業を楽しんでいる。

どうですか。日々楽しみながら生きるというのは、簡単なようで難しいよね。楽しい瞬間はあれど、基本的には疲れてる。眠いしダルいし面倒臭い。ちょっと休んだらどう?と言う人もいる。その通りだと思う。疲れたら休めば良いだけの話で、嫌になればサボれば良いだけの話、なのだが…、何故かそういうわけにもいかず、汗水たらして一生懸命やって、大した見返りも無く、水の泡になって、いっそのこと暇になれば、なったらなったで退屈で、ぼんやり老けて、結局どっちつかずでそのまま孤独に死んでいく。そんなのあんまりだと思いませんか。だったら、せめて誰かを楽しませてから終わった方が、最後に、ちょっとは良かったかなと思える気がする。結局はそれに尽きるのです。エンジェルビーツ的な感じで、いつかの最後を迎えましょう。誰かのために生きたいと思って、きみは昔ハリネズミを飼ったと言ってたね。私もそういう愛の精神で生きたいと思うよ。

何もいりません。舞台に来てください。