11月17日『ヤング・山が動く寺岡の「お湯」』

9年前に開催した『水』というライヴがあり、それを久しぶりにやった。ゲストにハクション中西さんをお呼びして4人で送る大喜利という名の数学ライヴである。

それぞれが数学やそれにまつわるひらめきの問題を出題して、正解した人にはお湯が1杯配られる。お湯1杯=ネタ時間1分の計算で、最後に皆がネタをやる、というもの。この4人は、芸人の中でも一際数学が好きな面子だと思う。よって、初めの方こそ簡単な問題を出していたが、段々と難易度は上がっていき、最後らへんはちんぷんかんぷんなお客もいたかもしれない。面白いことに、数学を通じて4人の個性というか人間性が出てくる。寺田は素早い直感で常に最短距離で答えに辿り着くが、どこかツメが甘い。ハクションさんは丁寧かつ慎重で、基礎がしっかりとしているから順を踏まえた思考をする。寺岡さんは感覚派で、数学の面白さを多面的に楽しんでいて、数字に純粋を求めている。自分は…よく分からないけど、細かい性格だと思う。

自分は先週から図書館で借りた素数の本と数学的思考パズルの本を読み漁り、問題を考えた。数学の楽しさが少しでも伝わっていれば幸い。そんなライヴでした。それでは延長戦。ライヴでは時間の都合上出せなかった問題をいくつか書いておこう。

難易度☆
ある食べ物を温めるのに、1500Wのレンジなら1分かかり、500Wのレンジなら3分かかる。では、1000Wのレンジなら何分かかるだろう?

難易度☆☆
スプーン100杯の水が入ったコップと、スプーン100杯のブランデーが入ったコップがある。ブランデーの方からスプーン1杯すくって水の方に入れて、よくかき混ぜた。その後、かき混ぜたコップからスプーン1杯すくってブランデーの方へ戻した。さて、水が入ったコップの中にあるブランデーの量と、ブランデーコップの中にある水の量はどちらが多いだろうか?
(これは数学者でもあった作家のルイス・キャロルが考えた問題だそうです。)

難易度☆☆
A「Bは嘘をついている」
B「Cは嘘をついている」
C「AもBも嘘をついている」
さて、嘘をついているのは誰?

難易度☆☆☆
私「私が真実しか言わない人間ならば、あなたも真実しか言わない人間だ」
さて、この発言は真実?嘘?もしくは真偽不明?

答えと解説はまた別のnoteで。

何もいりません。舞台に来てください。