「私がお洒落なサ店で珈琲を飲んでいると、きみがトランクを引き摺りながらやって来て、銀!と呼ぶのだ。私は、銀では無いが、そこには一切触れず、えらい荷物多いな、とだけ言う。銀にプレゼントあげる、と言ってきみはトランクを床に置いて開けて、中から一冊の本(包み紙がされているので中身は分からない)を出して、私に手渡した。ありがとう。

じゃあ行こうか、と二人で店を出て歩く。腹の減った私が、何か食いたい、と言うときみは、銀はダイエット中でしょ、と言う。私は笑う。

カナディアン料理と書かれた店に入り席に着くが、ちっとも店員がやって来ない。メニューを読んでも分からない、謎の料理ばかりで、これはチーズの乗った卵焼きかな?これは肉料理っぽいな、などと言いながら、くだらない冗談交じりの会話をする。このまま店員が来なければ良いのに、と私は思った。」

心躍るような、素敵な夢であった。しかし、銀とは一体誰だったのだろう。彼女は自分を他の誰かと勘違いしていたのかもしれない。銀はペンギン、私は亀だ。

何もいりません。舞台に来てください。