6月2日「バンド喫茶@吉田寮」

京都大学の吉田寮は現存する最古の学生寮らしく、その建物は築100年を越えるという。自分は初めて行った。大正時代に建てられた木造の建築は、当時の画期的な工夫、意匠が施されたもので、壁時計や床の木板、窓枠など、見ているだけで面白い。寮の方が丁寧に説明してくれた。寮には今でも学生が住んでおり、寮生またその組合の強い意志の下、様々な問題と戦いながら、また、古くから様々なイベントなども開催されており、きちんと決めたルールとオープンな精神を共にして、希少な歴史が続いている。並木道、薄暗い廊下、丼山盛りになった吸い殻、荒れた草庭、散らかった部屋、壊れたテレビ、積まれた布団、きしむガラス戸、麻雀、異常な数の手書きチラシの貼り紙…。京都の、いかれた若者たちのカオスなロマンを片っ端から詰め込んだような場所だった。吉田寮祭には沢山の人たちが来ていて、奇人も外人もいた。「夜は短し歩けよ乙女」という作品があるが、まさにあんな感じの祭り、寮の入口にコタツも置いてあったし。そこの食堂でバンド演奏をした。

前日37.5度の熱で喉鼻がやられていたこともあり、歌声が全然思うように出ず、またモニターの返しが少なかったため、自分でも歌があまり聴こえず、途中から何だかよく分からなくなり、そういうときはソウルなハートで乗り切るしかない!汗だくで、ふがふが振り絞って演った。

次のバンド喫茶のライヴは6月9日、ライヴ喫茶 亀にて!

何もいりません。舞台に来てください。