猿の暮らし

一昨日、我が店に来た若者がスケボーを抱えておったので、ちょっと貸してくれおれも乗ってみたいのや、と借りて、店前の路上、コンクリートでスケボー板に思い切り飛び乗ったところ、重心を後ろに傾けたためにスケボーのみが前へびゅーんと滑り、自身はバク宙の如く吹き飛んで、空中から仰向けに転倒、その際、頭と左腕をモロにコンクリに強打し、腕は完全に折れたと思ったが、幸い折れてはおらず、しかし肘から二の腕にかけて激烈な痛みと痺れ、また、手首には擦り傷、と負傷しており、コンクリに寝転んだ自分は涙声で、もう二度とスケボーはやらへんからな!と叫んだ。

とりあえず応急処置で絆創膏と湿布をぐるぐる巻にしたが、良い歳して調子に乗るからや、と周りから笑われて、非常に情けない気持ちになった。これからは、何事も注意深く、歳相応の行動を心掛けようと誓った。のだが。

先程、風呂場で伸びた陰毛を切っていた。毛深き子羊の自分は、定期的に陰毛を切るようにしている。ハサミでちょきんちょきんと切りつつ、陰部をじっくり観察すると、金玉に矢鱈と長い毛が一本生えておったので、貴様を成敗いたす、とハサミで根本からちょきんとした拍子に、衝撃の痛みが走った。ご想像の通り、金玉の皮膚を切ってしまったのである。幸い、血みどろになることは無かったが、やや皮がめくれて赤みがかっている。湯に付けると、ジンと滲みて痛い。まさか絆創膏を金玉にも巻く羽目になるとは思わなかった。

いつになれば、こんな猿の暮らしから脱却出来るのか。もう嫌だと思ったが、それでも何とか生きている。

何もいりません。舞台に来てください。