正しい棚の組み立て方

色々と間違えてここまで来たのだが、間違えたことに後悔は無くて、多分これからも間違えてしまうのだろうなとしか思わぬ。自分は本当に優柔不断であるし、いつもフラフラキョロキョロ愛は愛はどこへやら状態であるので、果たして何が正しいのかさっぱり分からない。言ってはいけないこと、やってはいけないこと、の判断も上手く出来ない。誰かの教えやルールに従うことも苦手で、未だに説明書をちゃんと読まずに棚を組み立てようとしてしまう。間違えた方法で組み立てられた棚は、がたつき、やがて壊れる。だから言うたやん、と言われる。自分の言い分はこうだ。「正しい棚の組み立て方は本当に正しいのだろうか。そんなこと、一体誰が決めたのだろう。ぼくは自分が良いと思った組み立て方で組み立てた。そして出来上がったそれは確かに棚だった。だから、これが正しくないなんて、誰が言えるのだろう。まあ、壊れたからあかんねんけど」だから、本当は、ちゃんと正しいことをして、正しく生きなければならない。だが、自分はもう、そんなことには興味すら失ってしまった。

面白いことや楽しいことは沢山知っている。けれども情けないことに、その大半が「正しくないこと」なのである。

何もいりません。舞台に来てください。