第11回筆談ラジオ

あなたの鼓動とハンドクラップ、ヤング嶋仲です。この番組はパソコンのキーボードで話し書くラジオ、一度打った文字は消さず直さずお送りします。なので、多少の誤字脱字は勘弁小太郎でお願いします。筆談ラジオ、いつもは月末に書くのですが、ちょっと今回は書けませんですた。すいませんとは書きません。なんせ、3月31日の夜、私はそれどころじゃなかったんです。明け方まで女の子と電話していたので、書く暇なんてありませんでした。電話といっても糸電話で、糸が切れるまで会話をしよう、と言って、ぼくらは話し続けていました。その糸は真っ赤な色をしていて、ちっとも切れる様子が無く、やがて朝が来て、日が昇り、ぼくらはそのまま眠ってしまった。ロマンチックな夢を見て、目覚めたら中耳炎になっていた。まあ、そんなところで、書けなかったわけです。仕方ないだろ。そんな感じで、いつの間にか4月。それでは本日の一曲目、台風クラブで「春は昔」をお聴きください。

とても好きなバンドです。意外とコード進行がややこしくて、洒落たコードも豊富なんですが、だけどただのお洒落では無い、ロックバンドです。

この筆談ラジオも含めて、noteは、何となくのお遊びと暇つぶしで書いてるんですが、皆さんは楽しんでいますか。noteを使って、もっと色々なことが出来るような気もしてるんです。だけど、有料にしてお金を取るのも気が引けるし、かといって公で何でもかんでもやるのも気が引けるので、困っています。何か良いアイデアがあれば、と思いますが、今はまだ思いついていません。楽しいことを、続けたいですね。

それではお便り参りましょう。今回のテーマは「思い出の嘘」です。

~~~~~~~~~~~~~

ヤングの嶋仲さんこんにちは。

趣旨とズレていたらすみません。自分のついた嘘で一番に思い出すのは中学生の時先生にトイレに行って来ると嘘をついて学校から逃げ出したことです。
ちょうど受験シーズンで現実と向き合うことが出来ず突発的に学校から走って逃げました。
学校や先生、両親にも心配と迷惑をかけてしまいましたが、今でもあの日学校から自宅まで走りながら見上げた青い空の色を鮮明に覚えています。
その後家の押し入れにずっと隠れていましたが母親に見つかりとても怒られました。

ペンネーム:ペコちゃんより

ペコちゃん、ありがとうございます。趣旨とは全然ずれていません。確実にバレる嘘をつく、というのは青春時代独特のようなものに思えます。今ならばきっと、学校から逃げるにしても、もう少しバレない嘘をつくだろう、と思いませんか。ペコちゃんの親や先生は、勿論ペコちゃんの行方が心配だったからこそ叱ったのだと思いますが、しかし、もし私がペコちゃんの親ならば、もっと良い嘘をついて逃げなさい、と叱るかもしれません。しかし嘘というのは、バレるから良い、という側面もあります。バレて怒られたり恥ずかしかったり、そういった気持ちが思い出に繋がるのだろう、とも思うのです。

~~~~~~~~~~~~

嶋仲さん、おはようございます。

『思い出の嘘』

幼稚園の年長さんか小学校一年のとき
私は5軒長屋の文化住宅に住んでいました。
でも、その地域はお屋敷も点在しているような場所で近所に高い塀に囲まれた洋館がありました。
私の家で近所の同じような長屋に住んでいる友達とごっこ遊びをしている時、
「この洋服ダンスはあのお屋敷のタンスにつながっているんだよ』
となぜか嘘をついてタンスの中に入って行きました。
でも、小さい子供なので本気にしてそのままごっこ遊びは続いていき、
しばらくタンスに潜んで出ていくとお屋敷での様子をペラペラと喋り
どう言う経緯だったかは忘れちゃったけど、このタンスがつながっていることは
ほんとうの事として扱われました。
今考えると、いやそんな事嘘やんってわかるけどみんな信じてたし、私は平気で嘘ついてたな。
ほかの記憶はあんまりないけれどこの嘘の事はよく覚えています。

イ・ペコ

ペコちゃん、ありがとうございます。ペコちゃんだらけで混乱しますが、お気になさらず。これも子供時代の嘘ですね。これはなかなか秀逸かつファンタジーな嘘だと思います。お屋敷の様子を想像で喋った、という点が非常に良いです。ひとつの物語が生まれそうな気がしませんか。そのうち本当にタンスに入ったらお屋敷へと繋がっていた、なんていうチープな話では無くて、たとえばお屋敷に住む娘も、実は文化住宅の中の様子が気になっていて、お屋敷の大きなタンスに入っては、ここはあの長屋と繋がってるの、と嘘をついていた、とかね。そういう物語が生まれそうな嘘、つまりこれは、生産性のある嘘だと思います。

~~~~~~~~~~~~~~

嶋仲さんこんにちは。先日、ぶたさん下敷きが無事届きました。部屋に飾って毎日、あぁ可愛いっ可愛いっ!と癒やされています。部屋中キティちゃんグッズで埋め尽くす方の気持ちが分かってきた気がします。本当にありがとうございました。

「思い出の嘘」
20年以上前の稚拙な嘘ですが、鮮明に憶えているので初めて人に打ち明けてみます。それは私が小学校低学年のとき、同じクラスの子に「私、ゴールデンレトリバー飼ってんねん。名前はルル」と言ったことです。本当は一度も犬を飼ったことはありませんでした。毎日のように世界の犬種図鑑を読み、犬のいる生活を夢見ていた私は、犬を飼っていたその子が羨ましくて、つい空想で遊んでいた犬のことを言ってしまったのです。あっ!と思ったときには時すでに遅し。その後の手紙にも、ルルちゃん元気?と書かれていたことまで憶えています。ただ、どのように切り抜けたのか、不思議と嘘がバレて気まずい空気になった記憶はありません。呑気に頭の中で、お花畑やら浜辺で犬と戯れるのはいいけれど、空想上の飼い犬のこと(しかも名前まで)は、口に出さん方がええよ、と当時の私に、そっと優しく言ってあげたいです···。
ちなみにその数年後、本当にゴールデンレトリバーを飼うことができました。名前はルルではなかったけれど。

ペンネームの由来ですが、昔、好きだったNHKBSの番組名からです。世界の映画紹介や来日中のジャズバンドがスタジオで生演奏したりと良い番組でした。語呂も好きなので、つけただけで大した意味はありませんよ。

ペンネーム エルムンド

エルムンドさん、ありがとうございました。下敷きも無事届いたみたいでよかったです。こんなに可愛い下敷き、他にはありませんよ。大切にしてもらえたら幸いです。さて、エルムンドさんもなかなか良い嘘をついています。空想の犬を飼っている、というのはまあ良いとして、ルルという名前のセンスが非常に良いと思います。やはり名前を付けることで一機に空想が膨らむものでしょう。友達の子も実は犬など飼っていなかったのかもしれませんしね。エルムンドの由来も、ありがとうございます。別に知りたくはありませんでしたが。

~~~~~~~~~~~~~~~~

ペンネーム ぐるり

嶋仲さんこんにちは。
はじめてメールを送らせていただきます。

今回のメールテーマは「思い出の嘘」ですね。

わたしは小さい頃から誰に対しても変に気を遣いがちな性格でした。お付き合いしている人にも我儘を言えなかったり嫌なことを我慢したりして、わたしがそれに耐えられなくなってお別れする ということがよくありました。今の彼氏と付き合いはじめたときもそういう態度をとっていたと思います。
付き合って3か月ぐらいたったある日、急に彼氏が「俺の前じゃ素でおられへんかな、お前は俺じゃあかんのかな、こんなに自分のこと嫌いになったのはじめてや。ずっと我慢させてごめん」とわんわん泣きながら謝られてしまいました。
私は19年生きてきてやっと自分の行動は間違っていた、みんなに迷惑をかけていたのだと思い知らされました。私はみんなに幸せになってほしかっただけなのにこんなに辛い思いをさせていたなんて、本当に悲しい・申し訳ないという気持ちでいっぱいです。もしあの時彼氏が打ち明けてくれなかったら、私は大人になっても間違った生き方をしていたのではないかと思うと本当に恐ろしく思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
でもやはり19年間あたりまえになっていた行動を急に変えるのは難しくて、未だに我儘を言うのがはずかしかったり悩みがあっても相談できなかったりしてしまいます。わんわん泣いた彼とはまだお付き合いしているので、彼氏に助けてもらいながらゆっくり間違った行動を矯正していけたらいいなと思います。

メールテーマとちょっとずれているような気がしますが、我慢する=自分の気持ちに嘘をついている ということで大目に見てください。

ぐるりさん、お便りありがとうございます。もし下敷き欲しかったら郵便番号と住所を教えてくださいね。これはまた、これまでとは違う種類の、嘘にまつわるお話、というか、恋の悩みというか、自分の人間性の悩み、のようなものですね。19歳にして、このように真剣な恋愛をしている時点で、私からすると、うひょ~と思いますが、私もあなたと同じく人に対して全く素直になれず仮面を被る癖があるので、気持ちは分からなくもないですよ。間違った行動、は言い過ぎですね。何も間違ってはいません。周りの人を大切に思っていて、迷惑をかけたくないとか、そういう気持ちだからこそ、あなたはワガママ言わずに我慢するのだと思います。だから間違ってはいないのですが、こと恋愛に関しては、ある程度素直な方が上手くいくんじゃないですかね。あなたの彼氏はきっと素直な人なのでしょう。彼女の前でわんわん泣いて、弱っちい奴だなと思いますが、あなたのことが好きなのは間違いなさそうです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「みんな共産党の幹部になってるよ」

最近、母親についた嘘である。

小学校高学年の時、教師で共産党員でもある両親に連れられて岐阜の田舎で開かれた共産党の集まりに参加した。全国各地から同じように親に連れられた子供逹がいた。
福島県から参加していた確か2歳年上の中学生と仲良くなった。帰ってからも何度か文通した覚えがある。母親もその事を覚えており、何故か電話でその話題になり冒頭の言葉を言ったのである。思春期でもあり、新しい事に何にでも興味を持つタイプだった私はもちろんその方との文通は1年ももたず現在の連絡先など知る由も無い。

嘘に決まっているのである。何故か母親は信じ、嘘とばらすと憤慨した。

「あんたは昔から本当の様な嘘をつく」と

そんな何でも信じてしまう母親やから共産党の言うことも信じるのであろう。
私は反面教師のお陰か共産党始め政治家、ニュースなど疑う人になった。

ライヴなどに行って大笑い出来ている、その事実だけで良いのである。

なお「思い出の嘘」はありません。


ペンネーム  ツカンポの花びら

ツカンポの花びらさん、ありがとうございます。下敷き送りますね。これは滅茶苦茶良い文章ですね。もう一回読もう、と思わせる文章力です。こういうの、誰か送ってくれへんかなと思ってたら、ツカンポの花びらさんが送ってくれました。ふざけやがって!

~~~~~~~~~~~~~

嶋仲さん、こんにちは。
いつも隠れて拝読しています。

私の思い出の嘘は、とろろこんぶです。

小学2年生くらいの時、親戚が私が食べてるうどんを見て、「そのうどんに入ってるとろろこんぶ、実は豚の脳みそなんやで。」と言ってきました。
めちゃくちゃ信じ、怖くなりしばらくとろろこんぶが食べられなくなりました。
今もたまに思い出す嘘です。
嶋仲さんはそういうのありますか?

ペンネーム 晴れたら洗濯

晴れたら洗濯さん、ありがとうございます。私も明日晴れたら洗濯します。下敷きあげます。ここで、自分がついた嘘ではなく、人につかれた嘘の思い出がきました。良いですね。親戚の人も冗談のつもりだったのでしょうが、人ではなく豚の脳みそ、というのが秀逸です。とろろこんぶを見るたび思い出す。もし目の前で子供がとろろこんぶを食べていたら、もっと思い出すでしょう。晴れたら洗濯さんも冗談で言うかもしれませんね、それって豚の脳みそやねんで。そう考えると、もしかすると親戚の人も子供の頃、誰か大人に言われたのかもしれません。だから晴れたら洗濯さんに、同じ嘘を言った。そうして嘘とトラウマが何世代にも伝わっていくのかもしれません。

自分がこれまでついた嘘と、つかれた嘘、果たしてどちらの方が多いでしょうか。つかれた嘘をカウントするのは難しいですかね。私は嘘をほとんどつかないので、つかれたことの方が多いと思います。では、嘘かどうかも分からないこと、という思い出をひとつ。子供の頃、小学生低学年くらのときです。一度姉に呼び出されて、「あんたはほんまはうちの子じゃなくて、橋の下で捨てられてたのを拾われた子やねんて」と小声で言われたことは、嘘か本当か分からず今でも信じています。

段々と筆談の感じdになってきて、良いですね。読むばかりで照れてる奴らは放っておいて、楽しみましょう。筆談ラジオではお便りをお待ちしています。宛先はfoolsyoung@gmail.comまで、宛先に「筆談ラジオ」と書いてください。ペンネームも添えて。返信はしません。次回のテーマは「オリジナルなぞなぞ」にしましょう。なぞなぞじゃなくてクイズでも良いですよ。パクリはダメです。あくまでオリジナルのものをお願いします。私が解きます。今月末までに送ってください。採用された方には番組オリジナルボールペンをプレゼント。もう下敷きはあげません。

ではもう一曲お聴きください。先日誕生日を迎えた忌野清志郎さんで「野蛮な再会」です。

次回で筆談ラジオは12回を迎えます。ちょうど一年です。これからもよろしく。では最後に私から、オリジナルなぞなぞをひとつ。

「見知らぬ奴に連れてかれて閉じ込められちゃった野菜ってなーんだ?」



何もいりません。舞台に来てください。