2020

今年が終わりました。さようなら、あなた。

2020、というのは気持ちの良い並びの数字だった。日本史の教科書に載る際には、覚えやすい年号である。本当ならば、2020の覚え方、「フレーフレー、東京オリンピック」といきたかったところが、「辛え辛え、コロナウイルス」になってしまった。

夕方目覚めて、街へ出るともう既に真っ暗で、異様な寒さの大晦日に舌打ちした。来年はどんな年になるだろうか。私は何をするだろうか。あれも、これも、全部燃やすつもりでいる。大切なものだけを残して、後は全て灰にするのだ。そうして、何も恐れず、何も恥ずかしがらずに、遠くで待つあなたに手を振ろう。こんにちは!

何もいりません。舞台に来てください。