読んでます

先日とある人から、あなたのnote読んでますヨ、と言われた。時折そういう類のことを言われるのだが、その度に自分は喜ぶどころか困り顔で、それはそれは、どうもです、と言って苦笑いをしてしまう。

そのときの相手は強敵で、しどろもどろな自分を無視する勢いで、あの鶴橋の変な居酒屋の話とか面白かったですヨ、なかなか文才がありますヨ、などと言って恥ずかしさに追い打ちをかけてきた挙げ句に、noteで文章を書く際の心構え、方針、展望、などを聞いてきた。デリカシーの無い野郎め、と思ったが、決して顔には出さない自分は、あぁ、そうだそうだ、と思い出すフリをして、あのう、大正デモクラシーって椎名林檎のアルバムっぽくないですか?と、無理矢理に話を逸らした。話は逸れず、結局、noteで文章を書く際の心構え、方針、展望、などを真面目に答えて大層疲れた。

かといって、読むんじゃねえよ、などとは一切思わない。読んでくれたら勿論嬉しい。noteを読んで、いつか舞台に来てくれたら、尚のこと。ちなみに、メッセージやメールで、読んでるヨ!と感想が送られてくることもあるが、その場合には、何も恥ずかしい気持ちは起こらない。素直に嬉しく思う。けれども、実生活で話題に触れられると、やはり気恥ずかしい。何となく、こっそりと書いて、こっそりと読まれたいのだろう。まるで思春期の餓鬼ではないか。

そういうわけで、感想や読んでるよ報告などは、出来れば直接伝えないで欲しい。伝えたい場合は、メール、コメント、メッセージ等で。メールは自分の個人的アドレスなので、嫌がらせ、悪用はしないように。こいつを恥ずかしい気持ちにさせたろ、と思う性癖の方は、note読んだでぇ!と直接伝えてくれても良いです。

大半の人がこっそりと読んでいることも、おれは知っている。おまえだよ、おまえ。

何もいりません。舞台に来てください。