お花だらけ

きっとお花は咲く。そりゃ、冬は寒いし、うだつも上がらん、時には悪夢にうなされて、呆然とするだけの一日もあるだろう。けれども、別に誰に迷惑を掛けているわけでも無い。犯罪を犯しているわけでも無い。もう、何もかも自由に、思ったことを口に出したり、こうして文字に書いたりして、気の合う人と楽しみを分かち合ったり、互いを慰め合ったりして、何とかやれば良い。

もう少し歳を取れば、分かることがあるのかもしれない。今でも10代を思い返すと、あの頃はまだ分かっていなかったな、と思う。これから先、中年そして老人になっても、楽しい発見はあるはずで、また、素直に笑える瞬間も沢山あるはずで、そう思うと何とか暮らしていける、ような気が、しないでも無い。

夜が来ると一層寒くなり、それに伴い寂しさも湧き上がり、自己嫌悪や嫉妬心で死にたくなったり、言葉に出来ぬ不安に押し潰されそうになるだろう。突然の空洞、鼻の奥が痺れて、今夜も携帯の明かりに吸い込まれる。あいつら馬鹿ばかりだし、世間はマジでオワッテル…。あなたはいつも負けてばかりで、勝とうともせず、ただ平穏を望み、それでまた泣いている。けれども、ひとりぼっちのあなたと、ひとりぼっちの私と、一体どこが違うのか。もっと近くで話すことが出来たら、些細な文句を言い合えたら、いつか裸になって眠れたら。それはきっと素敵な夢だ。頭ん中は、お花だらけ。

何もいりません。舞台に来てください。