二人の恋は終わったんだね

もう夏は過ぎ去りました。秋の夜風は冷たくて、ぶる、と震えます。

こないだ3歳になる姪っ子(姉の娘)の誕生日に、五味太郎さんの絵本を2冊買って、渡しに行った。姪っ子は自分の姿を見るやいなや、怪訝な顔つき、まるで汚物を見るような目をした。自分は、ほれプレゼント、と絵本を手渡したが、姪っ子は最後まで、ハァまじ最悪なんやけど、とでも言いたげな表情を続けていた。勿論、会話など存在しなかった。そそくさと家を出た自分は、真っ暗な空を見上げながら、二人の恋は終わったんだね~と、「サントワマミー」RCサクセション・バージョンを口ずさみながら帰った。次の日、姉から動画が送られてきて、そこにはキャッキャと楽しげに絵本を読む姪っ子の姿があった。

何もいりません。舞台に来てください。