去勢

応援してください!なんて、言うなよ。政治家じゃあるまいし。応援してます、なんて死んでも言うなよ。他人に応援されるようなこと、何もしてないぜ。嬉しいことに、周りにそんなことを言ってくる人はあまりおらず、楽しみにしてます、ばかりである。てめえの超個人的欲求な感じで、素晴らしいと思う。はは。是非、勝手に、楽しみにしておくれ。ぼくはその期待を見事に裏切るから。

皆の期待に応えることほどつまらぬことは無い。プロフェッショナルに出ていた女性が「誰かの需要に応えるのは当たり前で、それを更に越えるようなものを供給する」みたいなことをドヤ顔で語っていたが、自分には分かるようで分からない。それの何が面白いのか、サッパリである。だから人気が出ないのかもしれぬ。誰かの期待を裏切りたい。と、そんな風にいつも思っている。自分は、ただ、驚くような阿呆な災いを起こして、皆でせえのでずっこけたいだけなのだ。近頃は何だかもう去勢したいような気分である。本当にしたら、皆笑ってくれるだろうか。

何もいりません。舞台に来てください。