ロージナ茶房

東京に来てもライヴは夜、昼間は暇なのでどこかで時間を潰すしかない。自ずとサ店でも行くかとなる。さて、どこへしけこもうか。ずっと前から行きたくて未だ行けていない、世田谷「邪宗門」は調べると休みであった。平日はもう殆ど営業していないっぽい。ならばと、携帯にメモっていた店「ロージナ茶房」へ行った。

中央線に乗って国立駅で降りる。前に来たのは20歳頃か、友達が当時住んでいて何度か来たことがある。そして国立といえば、忌野清志郎の地元である。「ぼくの自転車の後ろに乗りなよ」の歌詞、そしてあの美しい名曲「多摩蘭坂」のモデルとなった、たまらん坂。都心とは少し離れた何となく懐かしい雰囲気の穏やかな街で、駅前の休憩室みたいな駅舎ホールには爺さん婆さんが座っている。

「ロージナ茶房」は老舗のサ店で、それこそ清志郎も通っていたらしい。アンティークな椅子や家具がさほど綺麗でも無く並び、二階席もある。前は喫煙可だったらしいが、今は禁煙。注文した「昔風ナポリタン」は痺れるほどに美味かった。他にありそうで無い旨味と甘み、なんぼでも食えるわ、という味付けで、たまらん。珈琲飲みながら、自分は手紙を書いた。頭で流れていたのはRCサクセションの「国立市中区3-1(返事をおくれよ)」である。

何もいりません。舞台に来てください。