ルンルン

うんざりする毎日を打破するのは何だろうと考えたら、それはもう、ルンルンしか無いのではないか。ルンルンは自然に湧き起こり、そしてあくまで、超個人的なものである。たとえば素敵な作品に触れたとき。たとえばライヴへ行く道のり。たとえばデートの前日。たとえば海開き。ルンルンは十人十色。何にせよ、うんざりを打ち消すルンルンを、我々はもっと大切に想うべきだろう。

ルンルンは、世の中を変えるものでは無い。ただ純粋無垢に、自分自身を変えるものである。そして、誰かがルンルンしている姿、たとえば少女が小躍りしながらスキップしている姿などを目にすると、自然とこちらもルンルンするものである。場合によっては怒りや嫉妬が増幅することもあるが、基本的にルンルンは伝染していく。

と、ルンルンについて深く考えるうちに、自分は、ルンルンについてのライヴをしようと思い立った。すぐに舞台に結び付けるのが自分の悪い癖である。『ルンルン・ショー』『ルンルン会議』『ルンルン祭り』などのタイトルが浮かんだ。ゲストを呼んで、その方の個人的なルンルンを聞くことで、自分も、また観客にも、そのルンルンが伝染り、ちょこっとルンルンするのはどうだろうか。ルンルン本、ルンルンCDなどを配布するのもアリかもしれない。ルンルンの威力を実感しませんか。7月23日(火)の夜、ライヴ喫茶 亀でやります。

何もいりません。舞台に来てください。