too late to die

死ぬには遅すぎる。もう遅すぎるよ。ジミヘンもシド・ヴィシャスも27歳で死んだ。駆け抜けるように人生を猛スピードで謳歌したのだ。おれは今年35歳、もはや死ぬには遅すぎる。とはいえ、おれはジミヘンではない。そんな異国のキチガイが何を考えていたかなど、知らん。死ぬにはもう遅すぎるから、死んでたまるか、まだ生きようじゃん、と思う。いずれはおれら、皆勝手に死ぬのだから。死ぬことを考えるとき、思い浮かぶのは自分の悲しみよりも誰かの悲しみだ。そんなこと、どうでも良いと思う人もいるかもしれぬ。だが、実際に周りの誰かが死んだとき、やはり自分は悲しくて、また、悲しむ誰かがいるのを見てきた。ひとつ、ひとつと、消えていく中で、消えることなく立ち続けている人の虚しさを想う。きみが死んだら、きっとおれはとても悲しむだろうから、だから、まだ生きていて欲しいよ。最後は出来れば一緒に消えよう。

何もいりません。舞台に来てください。