第6回筆談ラジオ

こんばんは。あなたの地元に突撃訪問、ヤング嶋仲です。これは言葉を話し書くラジオ、つまり一度書いた言葉は消さずにそのまま書きなぐる番組です。多少の誤字や脱字は、どもり、みたいな感じで読んでもらえたらと思います。当初の筆談ラジオは一文字一文字を丁寧にパソコンで打っていましたが、今は逆に思い浮かんだ言葉をノンストップで打っています。そのうちタイピング技術も上がるかもしれません。本当は昨日、10月末に書くつもりでしたが、さぼりました。誰に文句を言われる筋合いもありません。もうすでに、何だか変な文章になっていますね。

秋の始まりは知らぬ間にやって来て、そして白沼に過ぎていきます。知らぬ間、です。暖かい部屋で、きみに、ギターを弾いたりクイズを出したり、したい。知らぬ間に消えてしまう前に。というkとで、今夜の一曲目は、ジャックスで「時計をとめて」。

冬が近づいてくると、何故か聴きたくなる、そんな一曲です。ジャックスは古いロックバンドで、ほかの歌もめちゃくちゃ格好良いので聴いてみてください。

ここで追ったよりを紹介します。お便り、です。テーマは「思い出に残る映画のワンシーン」。二通きました。

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わたしの記憶に残る映画のワンシーンは、スタジオジブリ高畑勲監督の『おもひでぽろぽろ』でのひとコマです。

「分数の割り算がすんなりできた人はその後の人生もすんなり行くらしいのよ」

自分が大人になり、より沁みてくる主人公のセリフです。寄り道を楽しんでると思いたい自分もいるけれど、で、実際はどうなんだろうかと。

この映画には、ふとした折に思い出される場面が多くあります。
少年が雨の日とくもりの日と晴れとどれが一番好きかと尋ね、「くもり」「あ おんなじだ」と交わす小さき恋のシーン。
裸足で玄関まで出て行って、父親に頬を叩かれるシーンなど…

嶋仲さんは分数の割り算すんなりできましたか?

ペンネーム おべんとう

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おべんとうさん、いつもありがとうございます。「おもひでぽろぽろ」は見たことがありませんので、そのシーンも私は知りませんが、何だか素敵な雰囲気なのは伝わります。分数の割り算ですが、私は小学生の頃は算数が得意で、友達に教えていたくらいですので、勿論、出来ます。中学以降の数学はあまり出来ません。分数の割り算は、ひとつの公式のようなものがあり、たとえば1/2÷1/3ですと、1/3の方をひっくり返して掛ける、つまり1/2×3となり、答えは3/2です。これは分かる人も多いかもしれません。しかし、何故このような公式となっているのか?を考えるのが算数及び数学の醍醐味なわけでもあるのです。公式というのはいわばショートカット、近道の方法であり、答えまでの道のりはひとつでは無いのです。数学は暗記科目ではなく、柔軟な思考を必要とします。答えはひとつだけど様々な解釈で表現出来るもの、です。では、先ほどの1/2÷1/3を違う観点から解いてみましょう。たとえば、ふたつの分母を揃えてみる。分母というのは下にある数字です。1/2+1/3をするとき、3/6+2/6と分母を揃えて計算しますね。それと同じように、1/2÷1/3を3/6÷2/6としてみると、分かりやすいです。分母が揃いましたので、分子のみで計算すれば良くて、3÷2、答えは先ほどと同じく3/2となります。公式を求めるときは、大体abcdなどで置き換えて考えると、自然と分かります。出来るか分かりませんが、やってみましょう。a/b÷c/dとして、この公式を求めてみる。先ほどのように分母を揃えるためにbとdを掛けてみる。と、ad/bd÷bc/bdとなり、これがad÷bcです。つまり、ad/bcですね。これを分解すると、a/b×d/cですから、初めの式をひっくり返して掛けたものになりました。というわけで、分数の割り算は出来ます。私の人生は果たしてすんなりいくのでしょうか。おべんとうばこさん、ありがとうございました。

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嶋仲さんこんばんは。

「記憶に残る映画のワンシーン」
高校生か専門学校生の頃、深夜にやっていた深夜映画でカナダ映画の「ソナチネ」を観た。
少女2人の出てくる映画で内容は覚えていないけれど、
最後のシーンで電車の座席に2人で座って紙にメッセージを書いて掲げて
薬を飲んで自殺するということだけを覚えていて、友達とこの映画の感想を言い合った思い出がある。
多分この映画がきっかけで当時やっていた大毎地下劇場で映画を観るようになったんだと思う。
フランス映画だと思い込んでいたけど、調べたらフランス語のカナダ映画でした。
今はもうなかなか映画館で映画を観ることは少なくなったけど、
あの頃ひとりでフランス映画とか観るの好きだったなあって思い出した。
あの頃のこと思い出したらなぜか胸がきゅんとした。
大毎地下劇場が無くなってからは茶屋町のロフトの地下のテアトル梅田に行ってた。
大毎地下劇場は1993年に無くなってた。うそやん、28年も前やんって怖なったわ。
おわり

RPN:イ・ペコ

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イ・ペコさん、どうもありがとう。その映画も私は見たことありません。武映画の「ソナチネ」は見ました。若かりし頃の深夜のひとときの、記憶の欠片が今も残っていて、それをきっかけに様々なことを思い出す感じ、とても良いなと思いました。映画館、私はあんまり行きませんが、今年一度だけ行きました。テアトル梅田です。「愛のコリーダ」を見ました。物凄い映画でしたよ。イ・ペコさん、また良ければお便り送ってください。

ちなみに私の思い出の映画のワンシーンは、「アパートの鍵貸します」という映画のラストシーンです。ええなあ!となります。好きな人と一緒に遊びたくなります。どんなシーンかは、実際に見てください。筆談ラジオではお便りを募集してます。次回のテーマは「寝る前に必ずやること」。もしあれば送ってください。foolsyoung@gmail.comまで。件名に「筆談ラジオ」、ペンネームも添えて。返信はしません。採用された方にはオリジナル下敷きをプレゼント(できるんかな)。

そろそろお別れです。それでは思わず泣きそうになる歌のコーナー。今夜はたまで「いなくていい人」。

こないだ、とある、引退されるストリッパーの方を見たのですが、そのとき彼女がこの歌を掛けて舞台で踊っているのを見て、私は泣きそうになりました。涙はこぼれはしませんでしたが、涙ぐんでいたかもしれません。とても哀しくて、でも、確かに分かる、そんな歌です。ストリップ劇場で、爆音で流れるたまの音楽は素晴らしかった。

そんな感じで、さようなら。私もいなくていい人かもしれません。だけど寒くなっても私はきっと走り続けます。最後にオリジナルのなぞなぞをひとつ。

「縫い物が得意な本ってなーんだ?」

ではまた来月!いや今月末に!おやすみ!

何もいりません。舞台に来てください。