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神が見返りを求めてくる
東京国立博物館で開催中の「古代メキシコ マヤ、アステカ、テオティワカン」展に行ってきた。
やはりトーハクは楽しくて、ワクワクする。
なんだろう?私にとってのパワースポット的なアレだ。
古代メキシコ、古代エジプトとはまた違った不思議な文明である。
マヤ暦は一時期ハマって、手帳も使ったりしていたし、テレビで特集があれば見たりする程度には興味がある文明であった。
今回、音声ガイドは借りなくていいかなぁとか思っていたのだが、ナレーションをしている声優の名を見て「あ、借りる」と秒で手のひら➰したのは仕方がないと思う(誰だかは、お調べくだされ)
結論としては音声ガイドはやはり借りた方がより面白みが増す(個人の見解です)
借りない選択肢を設けるのが間違いだったと胸に刻んだ。
なんというか、不思議な世界観だった。
そもそも「神が犠牲を払って世界を創っているのだから、人間も犠牲を払って当然」と言う観念はすごいなと。
神が万能というわけではなく、彼らも痛みを持って存在しているというところが、私の持つ神のあり方とは違っていたので、驚きだった。
そりゃ、人身供犠を当然のように捕虜がいたら捧げるわ。
音声ガイドの中で
「雨の神様、どういうことだか教えてくださ〜い」
「では、お前は何を差し出す?人間」
というようなのがあり、これが古代メキシコの根底の思想にあったのだろうというのがわかるようなやり取りで面白かった。
多くは石。石碑や石像、石彫などが多く、見応えはすごい。なんというか、一つ一つが重量感があり、さらには不思議な作りをしている。
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仮面などもあるが、これもなんとも言えない奇妙さを覚える。
それが面白い。
そもそも神様自体も不思議な姿をしている。
羽毛の蛇神って名前もないんかい!!と思ったり。
まあ、その後のアステカ文明、マヤ文明になると名前で呼ばれるのだが。
ケツァルコアトルやククルカンという名なら聞いたことがある人もいるはずだ。
ケツァルコアトル自体が「羽毛」の「蛇」という意味らしいので、ずっとケツァルコアトルだったかもしれないが、だって、音声ガイドのクイズになってたから。
もう一つ異様だったのが、赤の女王のマスクなどを展示した一角。
赤い。
赤の女王の人体自体が赤い。
だから赤の女王なのだろう。
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なんというか、本当に不思議な文明だった。
人身供犠が当然という文明。
血を流し、それを捧げるのが名誉という文明。
まだ全貌がわかっているわけではないという。
まあ、エジプト文明だって、宇宙だって、海だって、恐竜だって、あれだけ長く発掘研究されていても全容解明されているわけではない。
掘れば掘るほど、調べれば調べるほど新しいことが出てくる。
世界とはそういうものなのだろうと思う。
日本だって、邪馬台国の話とか解明しきれていないものはまだあるし。
だから面白いのだ。
私はその出てきたものを興味を持って見させていただく。
そして「こんなことになっていたのか!」と面白がるのだ。
古代メキシコ展は始まったばかり。トーハクの展示が終わっても巡回するようだし、四大文明とは一味違った文明に触れてみるのも楽しいかもしれない。
しかし、夏は夏休みもあるからか、面白そうな展示が随所で目白押しである。
暑い日が続くようになるが会場内は涼しいので、知識欲を満たしながら涼みに行くのもいいかもしれない。
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