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7月30日東京国立博物館特別展

 前売りを購入していた博物館・美術館をメインに行動計画を立てていたところ、本当はサントリー美術館に行きたかったのですが、あそこ火曜休館ということで、こちらを先に行くことにしました。

 東京国立博物館。博物館巡りのきっかけとなったところです。

本館は建物自体も好きです。
庭園から望む姿も好き。
行きはワクワク、帰りは充実感で振り返る感じが何度来ても心地よい時間です。
平成館で行われている「神護寺〜空海と真言密教のはじまり」展へ。
なかなか東京以外へ行く機会がないもので、そう考えると向こうからこうして来ていただけるのはありがたい。
そして、旅行に行ってもなかなかそこへ辿り着けなかったりするものですから、
なおさらありがたいのです。
二天立像。
フォトコーナーです。増長天と持国天。
すっくと立つお姿は圧巻ですよね。

 基本的に写真撮影はNGだったので、写真自体はフォトスポットになっている二天立像のところのみ。
 しかし、写真撮影がなければないで、目に焼き付けますね。
 
 神護寺は存じ上げてなかったのですが、今回このような形で見せていただき、新たな知を得るとこができたことはありがたいものです。

 唐から持ち帰ったという仏具や両界曼荼羅など。空海さんの時代から時が経ち衰退していた時期があり、それを復興させていった歴史。
 そこに名を連ねるのは歴史で習った天皇や武将。そういう方々に信仰され今まで連綿と繋がってきたのだなと頷くものばかり。

 なんといっても圧巻は両界曼荼羅です。
 特に国宝高雄曼荼羅は圧巻というかぐわ〜って何かすごいものを感じます。
 前期後期で展示が変わり、前期は胎蔵界曼荼羅が展示されていました。
 後期は金剛界曼荼羅ですよ。

 空海さん筆の灌頂暦名など、空海さんが書いたとされるものも多くあり、特に灌頂歴名でしたかな?間違えたところをグリって黒く塗りつぶしているのとかあったり、なんというか、ちゃんと存在していた方なんだなぁというのを改めて感じたり。

 両界曼荼羅で圧倒されたかと思ったら、最後の最後にさらに圧倒されてしまいました。
 五大虚空蔵菩薩、そして薬師如来立像。
 特に薬師如来様の前ではぐわ〜ってうちから込み上げてくるものを感じて、涙が出そうになりました。
 十二神将が並んでいらっしゃったのも感動です。
 スッと心がまっすぐになり、不浄なものがサラッと流れていくような、そんな気持ちになりました。

 いやぁ、これが神護寺で見られたらもっと場のエネルギーもありますのですごいんだろうなと感じました。

特別展を観た後は、ぐるっと常設展を鑑賞。
今回は、国宝・亀甲貞宗が展示中でした。

 9月8日まで。
 後期は8月15日からです。
 期間中は8つの期間に分かれていて、展示によっては前期後期で分けられないものもありますが、展示のメインとも言える高雄曼荼羅は前期が胎蔵界、後期で金剛界と変わります。

 曼荼羅の作成についてや、どこにどの仏様が来るのかなど映像で見ることができて、それも興味深かったです。
 本当に曼荼羅、細かいんですよね。
 金泥で描かれているのですが、とんでもないなという感じです。
 仏様がみっしり描かれているのですから、圧倒されて当然でもあります。
 いやぁ、これは本当に素晴らしい世界を見せていただきました。

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