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8月14日サントリー美術館

8月も半ば、閉幕もあと半月ほどに迫ったサントリー美術館の「徳川美術館展〜尾張徳川家の至宝」を見てきました。

展示は全て写真撮影NGだったため、写真が撮れてたのはこの入り口の看板のみ。
六本木駅から直結の素晴らしい立地の美術館です。

 前売りを買っていたので、行かない選択はなく、先月の月末に行こうと思ったら、こちら、美術館特有の月曜休館ではなく、火曜休館でして……ちょっとずれました。
 まあ、行ければいいのです。

 仕方ないのですが、オーディオガイドが現金支払いのみで最近現金は最低限しか持ち歩かないので、ドキリとします。前売りにつけてくれてくれたらなぁと思います。

 徳川の至宝はやはり豪華です。そりゃ徳川埋蔵金もありそうだなと思ってしまうのも頷ける品の数々。
 当然のように刀の展示ではより足を止めてしまいました。
 今回は国宝の津田遠江長光、重文の物吉貞宗、そして大阪長銘正宗と徳川といえば妖刀伝説で有名な村正の四振りが並んでいました。

 妖刀伝説は後付けというのは知っていましたが、この村正の皆焼の刃文を見ていると、不思議な怪しさを感じます。
 面白い物ですね。

 そんな中でいくつか残念だなぁと思ったことが。
 まず、音声ガイド。国仲涼子さんがナビゲーターだったのですが、なんか勿体無い感じがしました。
 彼女の個性(と言ってもどういう個性なのかわかりませんが)がなく、淡々と原稿を読んでいるという印象。内容もキャプションにあるものにちょっと付属をつけたようなものだけ。あと、間が……「終わった?」と思うと終わってないし、「まだあるかな?」と思うと終わっているという。
 これは好みなのですが、せっかくなら、徳川美術館の館長のメッセージ、もしくは徳川美術館の紹介なども入れてあったら嬉しかったなと。
 終わりも特に何もなく、最後の展示の紹介をして終わったので「これで終わり?」と物足りなく思いました。
 脚本がイマイチだったのかな?
 国仲さんがなぜ起用されたのかとか(目玉が源氏物語絵巻の展示だったので、NHK大河「光る君」(だったよね?)で紫式部の母役をやったつながりだろうなとは思うのですが)もう少し国仲さんを起用しているのならそこを押し出しても良いのでは?と思ったんですよね。
 途中で「これ国仲さんだよね?」と思うことがあったので。
 やっぱり原稿かなぁ……
 その前の静嘉堂が楽しすぎたのと(ガイド:福山潤さん)、トーハクはさだまさしさんのお話もあったりで盛りだくさんだったのもあって、ちょっとばかりその落差が……

 続いて、展示。
 国宝でも重文でも重美でもないため、仕方ないのかもしれませんが……

 油滴天目は上から覗き込みたい!!!!(クソデカボイス)

 肝心な油滴の美しさが堪能しきれませんでした。それとも特に油滴がないとか?いや、それでも上から覗き込みたい!
 曜変天目の美しさは然りなのですが、油滴天目もかなりのものなのですよ。だから、せっかく見られるのなら堪能したかった。
 背伸びして覗き込んだけど、ガラスが邪魔で見れなかった!

 そして、もう一つ。
 古芦屋八景釜、キャプションに「上から見ると八角形になっていて、菊が咲いたように見える」とあるんですよ。

 横からじゃわからん!!!!(クソデカボイス)

 上から見た写真なども併せて展示して欲しかったぁ。そうすれば、キャプションの「菊が咲いたように見える」のを確認してニンマリできるじゃん!
 
 そして、最後は、「記念チケットはないのでしょうか?」です。
 これ、私も声掛け忘れたのですが、QRコードがチケットになっているので、ピッてやって終わりなんですよ(今回、QRコードが読み込めなくて、その下の数字を打ち込んでくれていましたが)
 だから記念チケット、そうじゃなくても、美術館の紙のチケットがほしかったなと。

 とまあ、少しモニョりとするところもありましたが、概ね満足でございます。

 戦道具から絵巻物まで徳川はたくさんのものを保管しているのだなと。
 しかも、これ尾張徳川ですからね。徳川といっても将軍家、紀伊徳川、水戸徳川があるわけですからね。

 他にも所蔵の品はあるはずです。
 昨年だったか、三井記念美術館で、NHK大河の流れで徳川家康展をやってましたが、それも素晴らしかったですもの。

 しかし、館内は結構冷房効いていますので、お気をつけください。
 入り口にブランケットが置いてありますのでお借りするのもいいかもしれません。

しかし六本木、ぶらりするのが苦手なので美術館行って帰ってくるだけだったんですけど、ガレリア自体をもう少し楽しんでも良かったかもなと思いました。

 まあ、いっか。楽しんだし。
 いつかちゃんと徳川美術館にも行ってみたいな。

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