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「良さ」の理由を見つける(因数分解)


はじめに


デザイン力(ざっくりした言葉だなぁ・笑)を身につけるトレーニングして、とても有効な方法をご紹介します。

それは「因数分解」をすること、なんですが、因数分解だと幅が広すぎるので、今回のトレーニングとしては…

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「良さ」の理由を見つける
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という因数分解をご紹介します。


因数分解とは?


デザインの工程において「因数分解」はとても重要です。(でも、デザインに限らず「因数分解」は幅広い分野で有効ですよね。)

ここで言う因数分解とはなにかを定義すると

因数分解=ざっくりとひとまとめにしないで、なるべく細分化して理解する

です。


細分化してみる


たとえば、「デザインが上手になりたい」としたときに、「デザイン」という大きなひとくくりだと、難しいと思うのです。デザインという工程の中には、目的の設定、課題の特定、情報収集、発想、原稿の作成、言葉の表現、ビジュアルの表現、レイアウト、表現の確認、プレゼンテーション、見せ方、メディアの知識、効果測定からの精度向上…などなど、様々なものが入っています。(デザインになにを含めるかも、人それぞれで違うでしょう。)

「デザインが上手になりたい」のは
「料理が上手になりたい」とか「サッカーが上手になりたい」くらいざっくりとした言葉です。

「料理が上手になりたい」だと、なにから手をつければいいかわかりませんが、「煮物がうまくできるようになりたい」とか「包丁の技術をあげたい」とか「食材の栄養について詳しくなる」とか、少し細分化するだけで、やれることが見えてきますよね。

「サッカーが上手になりたい」もそう。「ドリブル」なのか「パス」か「シュート」か?「戦術」か「フォーメーション」なのか。

ざっくりとひとまとめにせず、「細分化」することで、理解がふかまったり、やれることが見えてきますよね。


じゃあデザインは?


…としたときに、「デザイン」って、なかなか細かい項目が浮かびにくいかもしれません。デザインの結果=作られたもの、表現されたものは、目にする機会が多くても、どうやって作られているかは、あまり知られていないからです。

そう。
デザインという分野はまだ人類史の中では歴史が浅く、あまり体系立ってまとまっていないのです。(それをまとめるぜ!とか言い出すと、無謀に大変なので、僕はやりません。)

でもだからこそ、デザインがどんな工程で出来上がっているか?を少し知るだけで、細分化できるだけで、デザイン力向上の大きな1歩になります!
(デザインの工程については、後日、別記事にてご紹介します。)



「良さ」の理由を見つけるトレーニング


前置きが長くなりましたが、「因数分解」のトレーニングです。
今回は、「良さ」の理由を見つけるトレーニング。

なんか、これかっこいい!とか
すっごくかわいい!
素敵できゅんきゅんする!とか
雰囲気あるよね…とか
エモい、とか

「なんかいいな!」って思うことありますよね。
その「なんかいいな!」をざっくりとひとまもとめにせず、
どうして「良い」のか?
なにを「良い」と感じたのか?
を細分化していくトレーニングです。

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「良さ」の理由を見つけるトレーニング やり方
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1.
自分が「すごくいい!」と思うものや
「好き」と感じるものを決めます。

2.
その「良い」を言葉にしてみます。
「かっこいい」なのか「かわいい」なのか「エモい」なのか。
複数ある場合もあります。

3.
(たとえば「かっこいい」と感じたとして…)
“どうして” かっこいいと感じたのか、“どこを” かっこいいと感じたのか、“なにが” かっこいいと感じたのか、を思いつく限り書き出します。

ーー ここまでで、一区切り ーーー

この「1」「2」「3」を行うだけで
ばくぜんと「かっこいい」でくくっていたものが
細分化されて見えてきます。


4.
これを、3回くらい別のもので行います。
(なるべく同じテーマ、この場合だと「かっこいい」がおすすめです。)
数回このトレーニングをすると、
だんだんと、自分が「かっこいい」と思う要素が見えてきます。

5.
その中から、自分で「了解度」「納得度」の高い要素を見つけます。
自分の感覚で良いです。
その要素は=かっこいいでしょうか?
そうの場合もあるし、そうじゃない場合もありますよね。

そうの場合は
あなたにとって、かっこよさを感じる要素を見つけたことになります。

そうじゃない場合は、どうしてかっこよくないのか
なにが足りないのか、違うのか、を考えていきます。

6.
………


あんまり説明しすぎると、めんどくさくなりますね。。笑
続きは省きますが(この後は独自でもOKなので)
このように、
ざっくりと感じていた「良い」(今回は「かっこいい」)を
因数分解します。
そうして、その良さを細分化して、理解していきます。

これ、かなり力になります!
慣れてくると、駅で見かけたポスターがどうして素敵なのか
どうして目が止まったのか、なにが気になったのか
歩きながらでもトレーニングができます。
本屋でも、街行く人のファッションでも。

ぜひ、「1」「2」「3」だけでも
因数分解を取り入れてみませんか?


因数分解をして細分化して理解することで、ばくぜんとしていた「良い」を説明ができるようになります。理解して説明ができるようになると再現(作る)することができるようになります。逆に言うと、理解していないものは、作れない、とも言えます。(もちろん、偶然できることはあります。でも、理解していないと、安定して再現はできません。)ぜひ、「因数分解」のトレーニングン、試してみてください!



最後に


あ!最後に、大切なことを。

今回は細分化して理解していく方法を紹介しましたが
細分化することによって見えづらくなるものもあります。
なにかとなにかの間に生じるもの。
全体が醸し出す雰囲気。

ですので、因数分解して細分化したものは
決して全てじゃありません。
理解は深まりますが、全てではない、
とだけは覚えていていただきたいです。


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