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マッチングアプリで出会った人と結婚したアラサー女の婚活話 #3

29~30歳 婚活すると決めた

お見合いについて検索したためか、Youtube やネットニュースなど、スマホのコンテンツのありとあらゆるもので婚活についての情報がプッシュされるようになっていた。
家族も私が結婚しないのかかなり心配してくれているし、婚活を始めてみようかなと薄っすら思い始めていた。
婚活パーティーとお見合いを実際に経験できて、自分も活動する権利くらいあるのではないか、もしかしたら結婚できたりするのではないかなんて、単純な私は思っていた。
考えるばかりでまだ何も活動はしていなかったが。

そんなとき父が病気になってしまった。
今までの生活が一変して、最初の内は慣れないことも多くて余裕もなくバタバタしていた。
母は私を頼ってくれた。
頼られないよりは遥かに良かったが、生活のペースを両親に合わせて泣き言ばかり聞いていると、自分は狂ってしまいそうだった。
仕事とプライベートは完全に分けているつもりだったけれど、そういうわけにもいかなくて職場にも大変迷惑をかけた。
お休みもしてしまったし、何より終始ピリピリしてしまっていたと思う。
私も誰かを頼りたい気持ちもあったが、誰もいなかった。
友人は話せば聞いてくれただろうが、一から自分の状況を説明すると更に心が病みそうだし。

それでも1年程経つと少し余裕がでてきて、自分の将来について考えるようになった。
これから先の人生、すべてが上手く行くとは限らない。
両親がいつか自分より先に亡くなってしまうくらいは当たり前だけれど、自分がリストラされたり、自然災害に遭ったり苦しい思いをするときがくるかもしれない。
そんなとき、結婚して横で誰かが生活を共にしてくれていれば、心強いのではないだろうか。

それに、最近なんだか楽しくないのだ。
以前の私はオタクとまでは呼べないが、流行っている漫画やアニメを見て夢中になれていた。
でも、最近はそれなりに楽しむことはできるのだが、そこまで夢中になれないのだ。
かつて感じられた没入感が得られない。
もう誰かの作品を受け入れられる程の時間と体力的余裕がなくなってきたことをひしひしと感じていた。

婚活をするならば今の内だ。
婚活では年齢がとても重要視される。少しでも早く始めた方が良い。
この先は父の病気が悪化したりするかもしれない。
母だっていつまでも健康でいられるわけがない。
今ならば自由な時間が確保できるが、将来は分からない。

ネットで「アラサー 婚活」などで検索すると、厳しい意見が多かった。
「30代はもう歳を取りすぎ」「女なんて若ければ選び放題だろうに、今まで何してたの?」「高望みおばさん」……
1年前の私なら、まだ「20代女性」だった。定職について、両親も健在。
婚活市場でまだまだ選ぶ立場にあれる価値ある女性だったらしい。
今の私はもう定職にこそ就いているけれど、「30代のおばちゃん」。
相手を選ぶ立場にないおばちゃんらしい。
1年前の私とそんなに変わってないのに。(それも問題なんだけど。)

でも、私がモテなくて相手を選べないのは昔からだ。
むしろあんなにキラキラして見えていた女の子たちと、みんな一括りで「おばちゃん」にしてもらえるのであればなんて好都合なんだろうか。
そして私は婚活すると決めた。

今回新しく得た婚活知識

  • 婚活において年齢はとても重要。30代からの婚活は厳しそうだ。

  • 歳を取るごとに自分の条件だけではなく、家族の条件(要介護とか)も変動する。

  • 自由な時間はいつまでもあるものではない。

  • 趣味やオタ活を楽しむにも体力が必要で、いつまでも高い集中力をもって楽しめるものではない。

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