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マッチングアプリで出会った人と結婚したアラサー女の婚活話 #5

30歳夏 婚活方法について考えあぐねる

これまでは運良く婚活相手を紹介してもらえたわけだが、さてこれからもそうそう都合よく異性を紹介してもらえるわけもない。
自分も何か活動しなくては。
活動方法は婚活パーティーに行くか、結婚相談所に登録するか、マッチングアプリくらいだろうか。
婚活とは関係のない趣味のサークルで相手を見つけるという手もあるらしい。

婚活パーティーは以前行ったことがある。
結構気軽に参加できたし、また参加するのもいいかもしれない。

結婚相談所は調べた感じ会費がとても高い……20代の内なら少し安く入れたらしいが。
仕組み的にも基本的には相談所が紹介してくれるわけではなく、結婚相談所のシステムでお見合い相手を自分で探していくらしい。(結局実際入会しなかったので本当かどうかは分からないです。相談所によるかも?)
それならばマッチングアプリとそう変わらなさそうかな……?
違う点で言うと相談員さんに色々相談できるところらしいが、自分の性格上上手く相談員さんに相談できるとは思えない。
結婚相談所は最終手段にしよう。

趣味のサークルで偶然出会って……みたいな結婚には憧れるけれど、これまで普通に暮らしてきて彼氏もできなかった自分は通常の生活の延長線上で彼氏が作れるとは思えない。
そして何より、真剣に趣味に打ち込んでいる人たちに迷惑な気がする。

マッチングアプリは無料だし、かなり手軽に始められそう。
出会い系サイトみたいなイメージだし始めるのは怖いが……
この間のニュースで、結婚のきっかけランキング第2位はマッチングアプリだと聞いた。
実際、友人や職場の後輩からもマッチングアプリを始めたと聞いたことがある。
時代についていくために認識を改めなければならないのかもしれない。
何より昨日お断りされてちょっと自棄になってる今この勢いで動かないと時間が経ってまともな思考力が戻ってきたら私はまた色々考えて動けなくなる気がする。

そう思って、まずはすぐに始められるマッチングアプリから始めてみることにした。

マッチングアプリに登録して、容姿へのコンプレックスが少し解消する…と同時に自分性格に難アリだったのかと気が付いて傷つく!

マッチングアプリと一口に言っても色々なアプリがあって、それぞれ利用者層が違うようだった。
とりあえず一番会員数が多いというアプリを選んだ。

まずはプロフィールを書くらしい。
調べてみた感じ、自分の性格とか趣味とかを書いている人が多いようだ。
あまり長文過ぎても重いと思われるそうなので、明るくライトに絵文字を使って書くのが良いっぽい。
アプリが用意してくれているテンプレートも利用しつつ、試行錯誤しながらなんとか「職業、休日やっていること、割と口下手だけどがんばるからよろしく!」みたいなプロフィールを書き上げた。
一番困ったのは写真だ。
ここ数年出かけることも少なく、写真を撮ることも殆どなかった。
ハッキリ自分の顔が映った写真は、26歳頃に撮ったものが最後……
写真詐欺になってしまうのではとも思いつつ、加工も何もせずその写真を公開することにした。
女性はあまり顔写真を公開していなかったり、顔の一部を隠している写真を載せている方が多いようだが、私は全面的に出したかった。
なぜならばこの顔と体型が最大のコンプレックスであり、私の外見を受け入れてくれる人でなければ上手く行かないと思うからだ。
実際会うことになって顔面が受け入れられないから帰りましたなんてことになったら、時間の無駄だし何より自分が不細工だと分かっていてもショックなものはショックだ。
それなら初めから顔を曝しておいて無理な人には避けてもらった方が良い。
顔を含めた個人情報を曝すのは怖かったが、まあもう年齢も30歳来てるし自分程度のプロフィールがそんなに閲覧されるとは思えない。大丈夫だ。
あとは通知を受け取る時間帯も設定できるらしい。
睡眠の邪魔になっては嫌なので、0:00 ~ 6:00 は受け取らない設定にして。
そこまでやって力尽きて、寝た。

翌朝、物凄いバイブレーションで目が覚めた。
スマホを確認するとマッチングアプリから大量のいいねの通知がきていた。
慌ててアプリの通知をオフにした。
この時点で、自分の外見は確かに優れてはいないけれど、そこまで耐え難いものではないのかもしれないと思い始めた。
(とはいえ、実際に会ったらやっぱり写真と違いましたっていう話もよく聞くし、まだそこまで外見にも自信はないが。)
そして、もしかして私に彼氏ができないのって、外見じゃなくて中身の問題なんだろうか……と気が付いた。物凄くショックだった。
自分の性格に問題があるとは思っていなかったのだ。
私は誰かに何か高額なものを強請ることもしないし、気に入らないからと言ってヒステリックに怒鳴り散らすこともない。
今まで自覚こそしていなかったが、自分の性格は問題ないというか、むしろ良い方だと心のどこかで自信があったみたいだ。
いや、でも確かに自分は女性らしくないと言われるな。
自分には似合わないし恥ずかしいけれど、「女性らしく」振舞うことを意識しようと改めて決意したのだった。
手始めに文章に絵文字を付けるところからだ…!

マッチングしてメッセージのやりとりを始める

マッチングアプリはプロフィールを確認して、お互いに「いいね」をすることでマッチングしてメッセージのやり取りができるようになるというシステムだった。
ありがたいことに思っていたよりもたくさんの方からいいねをいただけたが、全員とやり取りするのは明らかに不可能だ。
調べた感じ、マッチングアプリには肉体関係のみであったり、詐欺目的で利用しているユーザーの方が多くいるらしい。
そのため、マッチングしてすぐに会うのではなく、メッセージを何週間か続けた方が良いとのこと。(というか会うの怖い。)
プロフィールにはマッチングした後、「すぐに会いたい」とか「やりとりをしてから会いたい」とか選択できる項目があった。
特にこの内、「すぐに会いたい」を選択しているユーザーは避けた方が無難らしい。
メッセージについてもどうやりとりしたものか分からないと思って調べたけれど、女性は回答するだけで話題を広げようとしなかったり、急に返信しなくなったりしがちらしい。
それであれば基本的に敬語で、疑問文の形で返しておけばよい印象になりそうだ。

色々考えた結果、

  • 年齢が28歳~40歳の人

  • プロフィールの自由記入欄をちゃんと書いていて、自分と共通点がありそうな人

  • 「すぐに会いたい」を選択していない人

  • 写真が怖くない人(直感だけどたまに何か怖い人がいた)

  • いいねがあまり多くない人(私がたくさんのライバルに勝てるわけがないので)

にいいねを返して、メッセージのやりとりを始めてみることにした。
大体30名くらいだっただろうか。
「初めまして、いいねありがとうございます!XXがご趣味なんですね。最近もされてるんですか?」
を定型文に、ひたすらメッセージを書いていった。

キャバ嬢が営業メールを打つといったようなことを聞いたことがあるが、気分はそれそのものだ。
私は今日からキャバ嬢だ。キャバとりねこだ。と思いながらひたすら挨拶文を打っていくのだった。


今回得た婚活の知識

  • 結婚相談所は高い。20代の間なら少し安く入れそう。

  • フラれて自棄になったらマッチングアプリを始めるのだって怖くない。意外といいねがもらえる。

  • マッチングアプリのプロフィールはライトな方が万人受けするらしい。

  • マッチングアプリではある程度メッセージをやりとりしてから会う方が良いらしい。

  • 横着な女性たちのおかげで、マッチングアプリのメッセージは疑問符をつけて返しただけで好印象になる。

  • 自分が思っているより外見は問題ではなくて、むしろ性格に問題がある!!

    • それに気が付くとそれはもう傷つく。でも仕方がない。

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