見出し画像

マッチングアプリで出会った人と結婚したアラサー女の婚活話 #7

30 歳秋~冬 婚活パーティーの常連になる

マッチングアプリで知り合った教師の彼とお別れした翌日。
久しぶりに友人と集まる機会があったので、私はマッチングアプリで付き合ってお別れした教師についての愚痴を聞いてもらった。
婚活についての愚痴は言わないように心がけていたのだが、今回ばかりは話を聞いてもらわなければどうしても気持ちの整理ができなかった。

今思うと、相手のことを悪く思っていて愚痴を言いたいというより、本当にお別れしてよかったのか不安だったのだと思う。
彼と私の相性が最悪だったことは間違いないのでズルズルお付き合いするよりはさっさとお別れして良かったと頭では思っている。
それでも、今後また自分と付き合おうと思ってくれる人が現れるとは限らないし、「付き合っているのにもかかわらずマッチングアプリを続けていた」「デート中にすれ違う女の人を視線で追っているのが不快」というのが理由でお別れするのはあまりに子供じみているのか、お互いにもっと信頼関係を構築できるようにそこからがんばるべきだったのか、そもそも30も超えているのにそこまで誠実な人を求めるのは高望みというやつなのか、自分の価値観に自信がなくなってしまっていた。

友人たちは全員既婚者だったので婚活の愚痴を聞かせてしまうと若干気まずそうに見えた。
それでも「それはお別れしてよかったよ」とか「結婚しちゃえばそんなドキドキすることないよ~ドラマみたい」など、みんな励ましてくれた。
あまりにも気を遣わせていることに申し訳なくなって、私は「そうよ~~~婚活なんてドラマにしてやるわ~~~!!」と吠えた。
丸の内のラグジュアリーなホテルで人生初のアフタヌーンティーを堪能してたけど、
眼前にはそれはそれは贅沢な夜景が広がってたけど、
吠えて話を切り上げた。
こんな恥ずかしい人間に付き合ってくれる友人って本当にありがたい。

吠えてスッキリした頭で、マッチングアプリには不誠実な人しかいないんだと思ったので、アプリは退会して婚活パーティーを中心に活動しようと決めた。
それから1,2 ヶ月程は毎週末何かしらの婚活パーティーに参加することした。

30 代向け婚活パーティーその① 

30代向け婚活パーティーに参加した。
参加者の条件は女性は30代であることのみ。
男性はそれに加えて正社員であることだったかな。
身分証明書を受付で見せて、飲み物の提供があったので飲みたいものを選んでから席に着く。
プロフィールカードを書いて交換して何分か喋って男性だけが席を移動してまた喋って…というお決まりの流れだった。
最初に同じ席に座った男性の印象がとてもよかった。
39歳男性で、椅子に座ったタイミングで挨拶をしてくれて、ある程度世間話をしたら程よく黙ってくれる。
おかげでプロフィールを書いたり、会場のアナウンスもしっかり聞くことができた。
その男性はどうやらキャンプが趣味で、休日はもっぱらキャンプか他のアウトドアの趣味を楽しんでいるらしい。彼女ができたら一緒にキャンプに行きたいのだとか。
私は虫が大の苦手で、日焼けも苦手なので良い方だけどこの方とは合わないんだろうなと思って番号を書かずに終わってしまった。
婚活では「この人いいかも…!」と思えることの方が稀なので、私はしばらくこの人の番号を書かなかったことを後悔することになる。

フィーリングが大事な婚活パーティー 

2回目は「フィーリングを大事にしたい!」みたいな感じの、男女ともにあまり参加条件の厳しくないパーティーに参加した。
ちなみにこのパーティーはまたボールペンの貸し出しが有料+飲み物の提供がないタイプだった。
どうやら婚活パーティーも運営会社が複数あって、それぞれルールやパーティーの雰囲気が異なるらしい。
参加者の男性は40代後半以上の方が多かったように思う。
女性の年齢は分からないが、おそらく女性側も40代以上の方が多そうだった。

このパーティーの参加者は軒並み癖が強いな…という印象だった。
かなり横柄な態度で「なんでこんなところに来てんの?オジサン趣味なの?」とか聞かれたり。
お相手 : 「僕足早いんだけど、君50m 走何秒?」
私 : 「7秒です」
お相手 : 「僕5秒台だよ…追いかけっこになったとして全力で逃げても捕まっちゃうねぇ……」
とか言われたり。

パーティー参加後は私はあの人たちにあんな態度をとられて当然の人間なのか……とか、非常に惨めな気持ちになった。

30 代向け婚活パーティー その②

もう一度30代向けの婚活パーティーに参加してみた。
とにかくカップリング成立しないと始まらないので、とにかくその会場内で一番印象の良かった方の番号を書くことにした。
そうしたら、看護師の方とカップリング成立した。
LINE を交換して帰宅したが、その日の内にやりとりをした。

お相手 : 「マッチングありがとうございました。今度どこかにランチにでも行きませんか?」
私 : 「ありがとうございます。是非ランチ行きたいです!」

ここでラインが返ってこなくなった。
新しい方を見つけたか、実際に会うとなると面倒になったのだろうか。
恋愛じゃなくて普通の社会人としての関わりでも、都合が悪くなったらお断りくらいすると思うのだけれど、
こんなに雑な態度を取られても当然なくらい、自分って価値がないのだろうなと思って落ち込んだ。

年収1000万以上の男性 婚活パーティー 

もう全部嫌になって婚活諦めようかな~なんて思っていたところ、友人が一緒に婚活パーティーに行きたいと言ってくれた。
なんでも最近彼氏と別れたそうで、婚活パーティー行ったことないし行ってみたいらしい。
(この友人がいてくれなかったら私はこの時点で婚活を諦めていたと思うので本当に感謝している。)
友人に行きたいパーティーを選んでもらったのが、男性の年収が1000万円以上の婚活パーティーだった。凄いの選ぶなと思ったけど私もどんな人が集まるのか興味はあった。
当日になって会場に行ってみると50歳以上の男性しかいなかった。
自分と話している人は先ほどから自分が会社で如何にすごい人間かということを滔々と語っている。
隣の席の人は女の子が「〜っていうマンガのキャラが好きなんですよ~」と言ったら、「そのキャラは弱い」みたいな女の子の好きなキャラクターを貶すような持論を延々と語っている。
そんな感じで、自分の考えを延々と語る方しかいらっしゃらず、とても番号が書けるような状況ではなかったので、私はマッチングの紙を白紙で出した。
さて友人と帰るか~と思っていると、なんと友人はカップル成立していた。
どうやら必ず番号を書かないといけないと思っていたらしく、「絶対に僕の番号を書いてね」と言っていた男性の番号を書いてしまったらしい。(しかもその後しばらく執着されたらしい……)
私もこの会の婚活パーティーがどういうものか知らなかったとはいえ、友人には悪いことをしたなあと思った。

25~35 歳限定パーティー

前回の友人と参加したパーティーが本当に申し訳なかったので、今度は年齢制限のあるパーティーに一緒に参加することにした。
結果友人は年下のお相手とカップリングしようだ。
私も同い年の営業職の方とカップリングできた。
友人は前回のパーティーから何度か1人で婚活パーティーに参加したようで、「いろんな人と喋れて楽しい」とか「前のパーティーで話した人とかいると気まずい(笑)」と言っていた。
婚活パーティーに対して、楽しいとかプラスの感想を持てる人もいるんだな、と目から鱗だった。
確かにコミュニケーション能力の高い友人にとっては、初対面の人と数十分だけ話すなんて全く難しいことではなさそうだ。
そして帰宅後、今回のパーティーでカップリングした営業職の方とLINE のやりとりをしたものの、やはり数日でフェードアウトされたのだった。
私は何かいけないことをしたのだろうか……

己を省みる

友人は先日カップリングした彼と順調そうだ。
私はといえば全く上手く行かないので、この頃になると結婚相談所の入会も視野に入れ始めていた。
調べているとYoutube などで結婚相談所が出している「婚活女性ここに気をつけろ」的な動画がどんどん出てくるようになって、日々見るようになった。
全部覚えているわけではないが、私に刺さったのは以下の辺りだ。

  • 身だしなみが整っていない

    • 一昔前の婚活ファッション(ブラウスにスカート)をしている

    • 年齢にそぐわないファッションをしている

    • 腕毛が処理できていない

  • 受け身すぎる

    • デートに誘うのはいつも男性から

    • 女性からプロポーズしたってOK なのよ?なんでしないの?

  • 些細な違いで「相性が合わないと決めつける」

該当する……該当しまくる……!!!!

身だしなみは整えていたつもりだったけれど、確かにムダ毛の処理は疎かにしていることがある。
いつか何かで黒髪ロングの女子アナみたいな清楚系の女の子が好まれると聞いて、そういう格好をしておけばいいと思っていた。
私の外見にもキャラ的にも、全く似合っていないのに。
小太りでそれをコンプレックスに思っているのにダイエットもしていない。だって、「結婚であれば外見じゃなく内面こそが大事。ありのままの私を見て受け入れてくれる人じゃないといつか無理がきて……」「ブスが頑張ったって所詮ブス。ダイエットしてもサイズ違いのブスができあがるだけだし、お化粧しても色違いのブスが出来上がるだけ」と思っていた。
確かに無理をし過ぎると最終的には別れるのかもしれないが、今の私は「いつか無理がくる」人間じゃなくて「今まさに無理」な人間じゃないか。
見ればすぐ分かる外見と違って、人の内面なんて数回会って話したくらいでは分からない。
まずはパッと見て付き合ってもいいかも……と思ってもらえるようにならなくては。
これまで美容には無頓着ですみたいなスタンスでやってきた自分が美容に手を出すのはどこか恥ずかしい気持ちがあるが、努力しない方がよほど恥ずかしい。

受け身なのもまさにその通りだ。
今までデートに誘うとかLINE をくれるとか、何かしら男性側からアクションを起こしてくれるのをひたすら待つばかりだった。
(もしよければ今まで書いてきた「マッチングアプリで出会った人と結婚したアラサー女の婚活話」をちょっと読んでいただければ、如何に私が受け身であったかが分かると思う。書いてて腹立たしいくらいの勘違い女だった。)
私はそれについて何とも思っていなかった。全く何ともだ。
当たり前すぎてそんなの当たり前とも思っていなかったのだ。
むしろ、婚活パーティーやデート中に頑張って話題を出したりして、「自分はこんなに頑張っているのに……」とか思っていた。

思えばお相手だってデートプランやお店を考えたり提案するのは疲れるし、そもそも断られたり最悪セクハラとか訴えられたりするリスクすらあるのに、LINE を送ってくれたりしていたのだ。
お相手の疲労感は如何ばかりか。
それが私はと言えば、ちょっとデート中とか婚活パーティー中に話題を出して自分頑張ってます面をして、なんて思い上がっていたんだろう……見た目ばかりか性格まで高慢ちきなブスだ。
私は性格に問題があるとはぼんやり思っていたものの、具体的にどう悪いかが段々わかってきた。

私は大層反省して、婚活パーティーに行きながら自分を少しずつ改めることにした。

覚えている限りではこんな感じのことをやった:

  • ダイエット目的で毎日筋トレをして夕食を抜いた。(結果半年後には15kg 減ったものの、今は見事にリバウンドしているw)

  • パーティー前日には腕から指までムダ毛をカミソリで剃った

  • メイクも必ずした

  • 美容室に行って髪の毛をちゃんと切った。

    • 髪型はよく分からないので美容師さんにお任せした。

  • 自分が思う清楚系ファッションよりも、自分に似合うモノを探して身につけた。

    • 私は大柄で、骨格ストレートで……なので、ふわふわのスカートよりもタイトスカートの方が似合うとかそんな感じ

    • ネイルまではしないが、透明のマニキュアを塗った

    • 靴やバッグ、アクセサリーなどの小物を綺麗にするのも忘れない

  • ネガティブなことや自虐はなるべく言わない

    • 最早息をするようにネガティブが出てくる状態だったのでこれが一番苦労した

  • 婚活においてしんどいことや恥をかく可能性があることは、お相手にやらせない。全部私がやるという気持ちで動く。

    • 私から相手を誘ったり、デートプランを考えたりする

    • 告白だって私からする


世の女性たちの大半なら当たり前のようにしていることばかりかもしれない。
それでもそうやって努力していると、なんだか段々自信がついてきた。
「私は綺麗、かわいい、すごい」とかいうのではなくて、
私を大切に扱ってくれない人が分かるようになってきた感覚だった。
例えば横柄な態度をとられるとか、悪い意味でのおばさん扱いをされるとか、フェードアウトされるとか。
婚活であれば普通のことなのかと思って、一々怒っていいのか迷ったり傷ついたりしていたけれど、婚活かどうかなんて関係なくいつでも誰でも大切に扱われて然るべきだと思うようになった。
逆に、私のことを大切に扱わない奴は相手にする必要がないと思うようになった。
フェードアウトされてもその場で自分が何かやらかしたかくらいは考えるけれど、それ以上考える時間を割いてあげる必要はない。

また、お相手が無表情でいる時にきっと私と話すのが嫌なのだろう…と思わなくなった。
無表情でいることは事実だけれど、元々表情が出にくい方なのかもしれないし、お相手も私のようにコミュニケーションに自信がないのかもしれない。
お相手の考えていることなんて分からないので、ネガティブな想像ばかりしないで嫌悪感を与えないように最大限努力しようと思うようになってきた。

こうした変化があって、私は一々ショックを受けたりせずに淡々と活動できるようになっていた。
相変わらず婚活は上手く行ってなかったけど。

結婚相談所主催のパーティー(1回目)

結婚相談所主催のパーティーに参加してみた。
1回500円で参加すると、もう1回無料で別のパーティーに参加できるという仕組みだった。
これまで参加してきたパーティーはすべて他の参加者が見えるような会場でオープンに会話をしていたが、そのパーティーは仕切りがあって個室のようになっていた。すごく話しやすかった。
そのパーティーで印象に残っているのは、身長の低い(何cm かは忘れた)美容師。
「身長とか気にされますか?」と聞かれたので、「別に気にしないですよ」と言ったら「僕とカップリングしてください!」と言われた。
そういっていただけるのはありがたかったが、あまりにも勢いが良くて恐怖心が上回ってしまった。
私はまた誰の番号も書けずに帰った。

結婚相談所主催のパーティー(2回目)

また同じ結婚相談所主催のパーティーに参加した。
また前回と同じ身長の低い美容師さんがいた。
「今回こそ僕とカップリングしてください!」と言われたが本当に怖かったのでもうこの結婚相談所主催のパーティーには来ないようにしようと思って終わった。

30 代向け婚活パーティー その③

30代向けの婚活パーティーに参加した。
以前の婚活パーティーでカップリングした看護師の方と営業職の方が両方いた。
婚活パーティーって結局同じ人が何度も何度も参加してるんだなって思った。
もうこの辺りの地域のパーティーでは同じような方にしか出会えそうにない。
そのパーティーでは誰ともカップリングせずに帰ってきた。

帰宅後、看護師の方から「忙しくてLINE 返せずすみません。今度会えたらと思うんですが、ご都合の良い日時はありますか?」とLINE が着ていた。
私は今更なんだよ……と思いつつ、でも折角のチャンスだからと日時の候補を送り返した。
案の定既読スルーされた。
どんな事情があるのかは知らないけれど、もうこの方と連絡を取り合う必要はないと思ったので、LINE をブロックして削除した。

そこでふと「私は婚活パーティーに通って、自分はただ活動していることに安心感を得ているだけの状態になっていないか……?」と思った。
マッチングアプリは不誠実な人しかいないと思ったけれど、婚活パーティーだって似たり寄ったりだ。
おまけに参加費も毎度500円取られる。
一人の人と数十分しか話せないので人となりも分からない。
カップリングしたとて関係性が進むこともない。
それならばマッチングアプリの方が無料だし、プロフィールを読んでから会うか会わないか決められるし、1人の人と好きなだけ話せる分まだ良いのではないか…?と思い始めた。
私は婚活パーティーに行くのは止めて、マッチングアプリを再開することにした。

今回得た婚活の知識

  • 婚活パーティーは運営会社ごとに雰囲気が全く違う

  • 婚活パーティーの年齢の制限はかなり大事

    • 上限ギリギリの人が来るとイメージしておくとよさそう

    • 制限がなかったら大抵人の話を聞けない50~60代が席巻している。

  • 婚活パーティーに行き過ぎると、同じ人とばかり出会うことになる

  • 婚活パーティーにもどこにも不誠実な人はいる。誠実な人も(多分)いる。

  • 婚活では身だしなみを整えることは大事

    • 流行とか思い込みではなく、ちゃんと自分の外見やキャラクターに似合うファッションができていることが大事。
      (自分自身が相手に与える印象とファッションの差が大きすぎると、それが第一印象違和感となって相手に伝わってしまう。)

    • ムダ毛の処理はしよう

      • 眉毛を整えると印象が変わる。

      • 腕や指、顎などの産毛も結構目立つ。

    • メイクもしっかり

  • 受け身にならない

    • 断られるかもしれないのに誘うのは相手にとっても負担。
      相手に誘ってもらったら誘い返すくらいはしよう。

  • 見た目を磨くなど、自分のコンプレックスにきちんと向き合っていくと自己肯定感が上がる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?