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暮らしや文化に興味のなかった僕が、旅から学んだ「旅の楽しみ方」

昔の僕は、新しい物とか観光地にしか興味がなくて、国語や社会科も適当にしか聞いていなくて、文化的なことには見向きもしなかった。

そんな自分が今では恥ずかしいのだが、旅をするにつれて、歴史や文化、地域の暮らしに興味を持つようになった「旅の楽しみ方」について。

①「なんで⁉︎」と自分なりに考えてみる

今は、地方で暮らしていますが、それまでは、何でもその日の内に手に入る都心でしか暮らしたことがありませんでした。

なんで?と考えるきっかけは、、、「驚き」だった。

時々、旅先で見かける無人駅や単線の鉄道。1日数本の電車やバスしかなくて、ちょっと買い物に行くにも、1日がかり。

僕「えっ?線路1本しかない!駅員おらへんの!」

友達「1時間に1本あったらいいほうみたい。」

僕『なんで、こんな不便な所に住むんやろう?』

最初は驚きだったのですが、不便でもそこには、何か理由があるのかなって自分なりに答えを妄想するように。

道中に友達となんでやと思う?と真面目に話す時もあれば、大喜利大会みたいになって、いやいや、それはないやろーって大笑いしたり。

旅先の発見をシェアする時間は楽しくて、友達の新しい価値観に触れることもあり、次はここに行ってみたいなと、新しい旅先がでてくるように。

なぜ、住宅が密集しているのか? そこには、風や海の影響が。
なんで上にもは葉っぱ? 重ねまくって時短ができるんだとか。
えっ?バットとボール持ってる? 真相はいかに。

②少し脇道へ、逸れてみる

時間がないと出来ないのだけど、ふと細い路地に入ってみたり、明らかに遠周りになりそうな道を選んでみる。

地図アプリの普及で目的地に最短距離で行きがちだけど、脇道に逸れてみると何があるか分からないドキドキがある。素敵なお店や建物を見つけた時には、ラッキーな気分になれる。無料でクジに当たった気分に。

ガイドマップにも、ネットにものっていない自分だけのお気に入りの景色を探してみるのはどうだろうか?歩きながら、「ここで暮らしたどんな生活が待っているのか?」そんな想像をするのも今では旅の楽しみです。

歴史的な町並みを歩いて感じてみる
どこにたどり着くか分からない期待
何気なく山道歩いて、船がくる瞬間は、2度と来ないかも

③移動手段を変えてみる

旅には移動が必須。早く行くのも安く行くのも、移動中を楽しむもよし。
目的や時間、予算に応じて制限はあるけれど、移動手段を変えてみると新しい瞬間に出会える。

車で行くのが便利だから、ついつい車で行きがちだけど、電車に身を委ねてみたり、自転車を漕いでみたり。いつもと異なる状況の景色はまた違った風に見える。

岡山と香川を繋ぐ瀬戸大橋の電車から

ガタンゴトンと揺られながら、夕日を眺める瞬間。車で通ると見ることのできない海に近く、フェンスなく広がる瀬戸内海。

船から見上げる橋は、設計者のロマンが垣間見える

さらに近くで、海が見える船での移動。風を遮るものがないので、海風を直に感じることができる。昔の人は橋も車もなく、櫓こぎ(手漕ぎ)で海を渡っていたかと思うと、文明に感謝しかない。


目に見えるもの、感じるものが発見で、世界が変わってみえるように

旅を通した驚きから、そこでの暮らしに目がいくようになった。暮らしを想像し、さらに文化や歴史に興味を持つようになった。旅は、目的(地)があって成立すると思っていたけど、どうやらそうではなかったようです。

10分の散歩でも、いつもと違う視点を持つだけで、新しい何かと出会う旅になるのではないでしょうか。

実際に考える歴史背景が正しいかどうかはさておき、なんで?ってツッコミながら、自分なりの答えを考える旅をするのはどうでしょうか?

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