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みんなが分かり合うって難しい、でもまずは前提を理解することが大事。

大学の講義で、「知覚・認知心理学」というものを取っているのですが、前回そこで目から鱗の発見を得られることができました。


その回っていうのは、視覚の仕組みについての講義だったんですね。

簡潔に述べると、

われわれが見ている世界というのは、人によってそれぞれ異なるものであり、他者に見えている世界を理解するのは簡単ではない。

ということなんです。

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「ものを見る」という行為は、目に入ってきた光が刺激として網膜に届き、網膜にある視細胞という神経細胞がその刺激を電気信号として脳に伝えることで情報処理がなされ、完了する。

簡単に言うと、

光→目→網膜→視細胞→脳

という流れが一瞬のうちに行われていることで、私たちはモノを見ることができている。

細胞の中にはDNAがあり、そのDNAの一部に私たちの身体を設計するという遺伝子が含まれている。もちろん遺伝子は一人一人異なるため、細胞を通して知覚している視覚情報も人によって異なる。

また、知覚にはその人の経験をも反映されるため、個人の経験や育ってきた環境によっても視覚情報が異なる。

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と拙い感じになってしまいましたが(^^; 我々の知覚や認知の仕組みをつらつらと説明したうえでもう一度言います。


我々一人ひとりは遺伝子レベルで違う・経験してきたことが違うことで、視覚に限らず、知覚や認知の仕方はひとりひとり異なります。だから、たとえ同じ人間であれ、見えている世界・感じている世界もひとりひとり異なるんです。

だから、他人の感じていることを理解するのはそう簡単ではありません。

この人と感じ方・考え方全然違う…いいんです。それが当たり前だから。同じものを見て聞いて、なのに考えたこと全く違う…そうなんです、見えているものが全く同じではないから。


とはいえ、その仕組みを理解したうえで、新たな分かち合いへの一歩を踏み出すことは忘れてはならないことだと思うんです。

自分が感じたことを頑張って伝えてみる。相手が話すことにひとまず耳を傾けてみる。相手が体験したことを、自分もやってみる。

こうした他人との関わりを一つずつ大事にしていくことで、自分だけに留まらない他人の見る世界を楽しむことができるって考えたらなかなか楽しい事だと思いませんか?(^^)


みなさん素敵な一日になりますように。

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