エレファントカシマシ「穴があったら入りたい」
過去の恥ずかしい出来事を思い出すと、本当に思う。「穴があったら入りたい」と。
若気の至りの失敗や恥ずかしいこと。今でもふと思い出すことがあり、その度に苦い思いや、なんであんなことをしてしまったんだ、という後悔の念や、恥ずかしさに身悶える思いがする。
その恥ずかしい思いには、人が関わっていて、あの時あの人、私のことどう思ったのかな、という思いが根底にある。
私は人に自分がどう思われるか、ということをとても気にしてしまう性分だと思う。
わかっているから、必要以上に気にしない様に気をつけている。また、必要以上に人と関わらないように気をつけている。長話をした後程、何か余計なこと言わなかったかな?と気になって引きずってしまう。
SNSの発信や返信も、こんなこと言ったら人は私のことどう思うかな?と気楽に発信できないし、気をつけて最適な言葉を選んで、何度も確認してから発信するため、とても時間がかかる。
他にやるべきこと、やりたいことへの時間を侵食してしまうので、SNSの発信は最低限しかできていない。
そんな私の気にしすぎの性格を、気楽にさせるのが、「まいっか」の言葉だ。
私は「穴があったら入りたい」過去の出来事と、
他人が自分をどう思うか、という今の出来事と、「まいっか」とそれを気にしすぎない気楽な精神で上手くバランスをとりながら生きている。
エレファントカシマシの宮本さんは、「恥ずかしいことがいっぱいある」と以前何かの媒体で言っていたのを覚えている。
その時々を、ありのままの感性で、自分を曝け出して、表現している。
私から見ても、宮本さんが過去の自分を振り返ったら、恥ずかしいと思うこと沢山あるだろうな、と思ってしまう。
そんな宮本さんが、「穴があったら入りたい」という歌を堂々と1曲の歌にして、ポップなメロディに乗せて歌っているのを見た時、
恥ずかしい出来事も、穴があったら入りたいと歌って、開き直って、昇華させてしまえばいい、そう思えた。
きっとみんな穴があったら入りたい、恥ずかしい経験をしている。私なんてそんな中のちっぽけな1人にすぎない。そして、他人は私をそれほど気にしていないし、その出来事を覚えてすらいないかもしれない。
人の目が気になって、発信できない自分だけど、
笑われても、蔑まれても、自分の信じた道に向かって努力し、進んでいく人が好きで憧れて感動する。
ゆっくりだけど少しずつ、私も自分のことを発信していきたい。