最もフィジカルで、最もプリミティヴで、最もフェティッシュなやり方で、Netflix『地面師たち』を深掘りします。
8月26日(月)に配信された『ニューヨークジャック』のゲストは、映画監督の大根仁。配信前半では、ニューヨーク単独ライブ『そろそろ、』を観たという大根仁からの講評が実施された。
嶋佐さんのひとり喋りに惚れ惚れしました。|SHIMASA Magazine
そして、配信後半ではいよいよ世界中で大ヒットしているNetflixドラマ『地面師たち』を大特集。最もフィジカルで、最もプリミティヴで、最もフェティッシュなやり方で、『地面師たち』を深掘りしていく。
「地面師たち」予告編 - Netflix
7月に配信開始してから、日本のNetflix週間TOP10で4週連続1位を獲得、グローバルTOP10では2週連続2位に上昇、グローバルでは4カ国でTOP10入りなど、世界中でムーヴメントを巻き起こしているNetflixドラマ『地面師たち』。綾野剛、豊川悦司ら豪華俳優陣が、不動産詐欺師「地面師」に扮し、あらゆる手段を駆使して前代未聞の巨額詐欺を成功させようとするストーリーだ。
嶋佐「一気に観ました!しかも単独ライブの前日に。もう当日になってたかも」
屋敷「僕も朝の4時まで観てました」
嶋佐「単独のセリフ大丈夫かな、忘れちゃわないかなと思ったけど、もうええわと。止められなかった」
屋敷「寝不足ですよ、だから仙台のときは」
嶋佐「仙台のときだよな」
[・・・]
屋敷「原作をお読みになられてすぐに映像化したいとなったんですか?」
大根仁「いや、事務所というか、仕事部屋が五反田の近くにあるので、このドラマのモデルになったあそこのことは知っていて。面白いなこの建物と思っていたら、ある日突然、警察官や報道陣が囲んでいて、なにか事件があったということで…」
屋敷「リアルタイムで知ってたんですね。さらばの森田さんも近くなんですよ」
大根仁「川挟んで向かい側の…」
屋敷「そうです!」
嶋佐「笑笑笑」
本作において、「人類の歴史は早い話、土地の奪い合いの歴史です。土地が人を狂わせるんです」という地面師のリーダー、ハリソン山中(豊川悦司)のセリフがある。土地を奪い合う不動産企業らが、資本主義の論理を自らのノルマとして内面化させるとき、人々は狂ったように争い始める。その狂乱ぶりは、ドラッグに溺れた竹下(北村一輝)を決して馬鹿にはできないだろう。
また、ニューヨーク単独ライブ『そろそろ、』の最後のコントもそのことを表現している。仕事を完璧にこなすエリートでありながら、一方でギャンブルに溺れてしまう嶋佐が演じる男は、エクスタシーなしでは生きていけない資本主義の世界を描き出している。そう、ハリソン山中のように。反対に、その欲望から逃れるための一つの手段が、マイルドヤンキーとして暮らすという今回の単独で展開されたもうひとつのネタだったのかもしれない。
Netflix『地面師たち』とニューヨーク単独ライブ『そろそろ、』をクロスオーバーさせながら視聴することで今日の世界の輪郭が見えてくるはずだ。
「もうええでしょう」「ニンベン師・長井」「山田孝之のナレーション」「100億の仕事をまとめた青柳の夜」など、嶋佐が気になったシーンについて大根仁監督に質問するコーナーもあるのだけど、まだ『地面師たち』の世界を経験していない人は、Netflixで本編を観た後に『ニューヨークジャック』を視聴しよう。嶋佐が一気見したという傑作ドラマ、ネタバレしてしまったら勿体無いからね。
エクスタシーを感じることができる『地面師たち』の世界へ、以下のリンクから飛び込もう。
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