一体感
昭和の歌謡曲をリクエストできるバーにきた。新宿の秘密の場所。あまり教えたくないし、教えたとしても、僕の年代の人で感動できる人は一握りであろう。
いわゆる昭和の空気感みたいなものが全体に広がっていて、ここがやばい!!みたいなイチオシポイントがあるわけでもないんだけど、ただただレコードたちがぼくらの心を震わせていた。
カラオケはないが、勝手にレコードの上から歌う人がいたり、お気に入りの曲がきたら、ピクッと反応する人もいたり、人それぞれだ。
そんな中で同席していた友人がボソッと行ったのが、印象的だった。
「おれら平成世代でも、10年後とかにここまでの一体感だせるかなー?」
なんてことをいったから、ついつい考えてしまった。
確かに昭和世代の一体感はすごい。ヒットソングが流れる瞬間のあのグルーヴ感は昭和のレコードにしか出せない気がする。
平成だとどうなるのだろう。ぼくは生粋の平成生まれ育ちなのだが、ヒットソングを思い浮かべて頭の中で流してみても、
あんまり想像ができない。
論理的にはテレビがメインだったから、文化が集約しやすいとかもあるけど、
やっぱりあの一体感は真似できないなと思う。
そんなバーからは山下達郎のクリスマスイブが流れてた。
いい。
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