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もつれた糸

木綿の着尺を織るために、糸を染めたり管に巻いたり準備中の日々。

木綿という糸は綿花 学名ゴシピウムという植物の種子に密生している繊維を採ったもので、種類によって長さが変わるが絹などに比べると短繊維である。

何が言いたいかというと、綿糸にはケバがあって、摩擦抵抗が高い糸なのだ。

で、経糸にするとそのケバが擦れあって開口が悪くなる。

対策として機にかける前に糊をつけてケバを抑えたり、機にかけてしまった後はシリコンスプレーをかけて滑りを良くしたりする方法がある。

私も経糸(たていと)を染めた後、糊付けをしたのだけれど、うっかり緯糸(よこいと)まで糊を付けてしまった。

緯糸に糊がついていると、筬を打ち込んだ時に糸がかたくて打ち込みが弱くなる恐れがあったので糊を落とさなければならない。
(糸の種類・用法によっては糊をつけて用いる場合もあります)

なんで要らんことをしたんだろう・・・と思いながら糊を落としていると
ひびろと呼ばれる糸をまとめるガイド糸を取ってしまっていたことをすっかり失念していて、糸を洗っている間にあっと言う間にバラバに・・・・・。

えぇぇぇぇぇ!(@ ̄□ ̄@;)!!と思った時にはすでに遅かった・・・。

カセがぐちゃぐちゃ。
糸はもつれて悲惨な状況に・・・・。

こうなると通常のカセから糸を繰ることができない。

織の道具には「たたり」というものがある。

からまった糸を引っ掛けて、絡まりを辛抱強く解いていく道具。

糸を解きながら、まるで人生のようだと思ったりする。
隣同士の糸の摩擦で絡んだり素直に糸が出なかったり。

30分もやっていると目がもや~っとかすんでくるが、時間と目が許せば延々作業していられる。
案外嫌いじゃない。

さて、気分をかえて、工房で焼き芋。

自宅ではオール電化なのでガスが使えるのは工房しかない。
じっくり寝かせたさつま芋は蜜が流れだしたりして糖度があがっている。

芋をあらってポテトロ2で焼く。


ポテトロ2で焼き芋

段々焼き芋の香りが工房に充満。
2~3日においが残るのが難だけど・・・・。


焼き芋できた


鳴門金時

鳴門金時ほっくほく♪
いかん。現実逃避か・・・?(^-^;

人生いろいろ。
好きなことをやって、好きなものを食べられる。
それだけで感謝だ。



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