【Spin職人への道】poker memo #4 ~BbのPreflop~

前回の続き。前回同様、RangeConverterにおけるBbのCall Range、3bet Range等を紹介しつつ、簡単ではあるが解釈を深めたい。今回も、25bbの初期スタック時を想定する。今更ではあるが、Spinに関する情報は少ないのだが、同じNoteでも良記事があるので紹介する。

▼Spin&Goのすすめ(1/2)
https://note.com/mathpoker/n/n5b63c63a6573

▼【チャート紹介】Heads Upプリフロップチャート(25bb以下)
https://note.com/mathpoker/n/n53c660ff687c

今日でPreflopの全ポジションについて説明することになるので、後は上記の2記事をSpinについて理解を深め、PostのHUの戦いについても学べるので各自実践して理解を深めていくことができると思う。

さて、早速だがBTNが2bbのOpenをして、sbがfoldしたときのRangeを見てみよう。

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foldは25%しか無い。suitはすべてcallとなる。また、ハイカードは強いので、Aハイ、Kハイもほとんど参加する。100bbのcashに慣れていると、「え、こんな広いの・・・?」なんて思うかもしれない。(私がそう思った。)このbbの戦い方はCash プレイヤーよりもMTTプレイヤーの方が得意とするところかもしれない。個人的には、BTNのKハイのオープンのキッカーの下限が8~9あたりなので、もしK2o参加してKがヒットしたらBTNのKQ~8にバリューを取られそうで嫌な気がしてしまうが、BTNがルースアグレであれば逆にトップヒットでPOTが膨らみ、利益的でいいかもしれない。実際は、私はここまで広くはcallしないと思うのだが、この辺はある程度試してみて、知見が溜まったら共有してみたいと思う。そして3betしてBTNが4bet All-inしてきた時のRangeがこちら↓

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約60%はcallして、foldが約40%らしい。半分以上、all-inにもコミットする気持ちで3betしなくてはならない。ハイカードのoff suitのライト3betハンドは潔くfoldしよう。逆に、T9s/98s/87s/76sのようなハンドばドミネーションされていることが少なく、デットマネーが大きいのでcallでも十分応戦できると考えて良さそうだ。ただ、あまりに3bet率が低い相手で相手が66, 55, 44で2overの可能性が無いような相手のときはこの4bet all-inには100%負けていることになるので降りても良いかもしれない。私はsuited connectorsのときはREGには3betを返すが、そうでないときはそもそも3betを返さない。

次に、BTNが2bb Openして、SBが5.5bbオープンした時のレンジがこちら↓

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基本的にcallのrangeは存在しない。約10%でAllin。スーツの下限はKJs、オフの下限はAJoで、混合でKQoという強いブロッカーを持っているハンドでall-inすることもある、というくらいで、殆どはリニアなレンジで強いハンドでall-inする。流石にこういう状況で22, 33, 44で無理する必要は無いだろう。

次に、BTNがfold、SBがcallした時のRangeがこちら↓

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時々、Aハイをすべてall-inや3betに回す人もいるのだが、bbのcheckレンジにAハイを残し、PostでAが落ちたときにsbにブラフしてもらうこともできるので、慌ててレイズせず、キッカーが弱いときはcallするrangeを持っておくと良いだろう。私はA5以下は100%近くcallに回すと思う。これにより、Aハイのキッカー負けの時の損失を最小限にし、Aヒットした時の相手のブラフインデュースでバリューを最大化することができる可能性がある。もちろん、フローティングしても良い。22, 33, 44はall-inとあるが、これはpostが戦いにくいということと、sb-callにある程度プレッシャーもかかりsbが固くなる効果があることもあるので(特に初学者には)、適切にfold equityがある人にはall-inも効果的だろう。ただ、それだけだと「all-in = ローポケット」というだけにになっているので、特にREG相手にはしっかりKQや、A9oのようなハイカードでそこそこ強いレンジもall-inを混合することでバランスをとろう。

次に、SBがcallで参加し、上記のように約33%でレイズをして、そのSbからall-inされた時のレンジがこちら↓

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3分の2がfoldだと考えればよく、このときのSbのrangeは約12%しかなく(前回の記事参照)、強くcapされていると考えていいだろう。Aハイでも、キッカーが弱ければ降りよう。こういうときに降りるのは悲しく思えるかもしれないが、Raiseすることで情報を得ることができ、Rangeを把握できてよかったと思えばいいと思う。「Spinだし、適当にコールでいいや。」みたいな感じでAll-inになんでもコールしてしまうプレイヤーもたまにみられるが、Spinでしっかりプレイしようと考えているのであれば、そういうプレイは見直したほうがいいだろう。逆に、そういうプレイヤーを見つけたらメモなりマークをして、今後のバリューターゲットにしよう。

次に、SBのblind headsでSBが3bbオープンした時のBbのRangeがこちら↓

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約40%がfold。22~44のような戦いづらいポケットや、A2oはall-inのスチールで十分だろう。ただ、AKo, AQoのようなハイカードの強いレンジもバランス持ってall-inしよう。KKやQQはPostで十分戦えるので焦ってall-inせず、7bbの3betで十分だろう。そして3betして4bet allinが来たときのRangeは以下の通り。お察しのとおり、57%と、かなり広いRangeでcallになる。ライト3betになるようなスーツ系のハンド、ハイカードのオフはAK,AQ以外はfoldしよう。さすがに4bet all-inはブラフが少なく、Rangeがcapされているので、4betにcallするのは相当難しいことを感覚的にわかるところだ。

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以上、#2~#4の3回に渡りそれぞれのポジションのpreflopについて簡単に述べた。短時間でまとめることをコンセプトにしたため、あまり深く欠けなかったが、気になることなどがあればコメント等をいただければ嬉しい。

 次回、私がSpinについて記事を書くとしたら、実践した新たな気づきがある程度まとまってきたときだろう。もしかすると、HUや10bbの戦いも記事にするかもしれない。とりあえず3日坊主を超えて4日坊主で一段落つき、ナレッジがストックされたことに満足したい。気になることやフィードバック等があればコメントいただけると、次回に記事を書くきっかけにもなるので幸いである。

Good Luck!


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