広報力強化の伸びしろ

以前、コロナ禍での志望校決定プロセスについて
神奈川県の高校・進学クラス2年生の協力のもと
生徒たちへヒアリング調査を行いました。

興味深かった結果の一つに、
「接触した 人 の影響」が想像以上に大きいということ。
これは良くも悪くもです。


象徴的な高校生の声を紹介します。

・進学を考えていた国立大学のOCで模擬授業を受けて、
 あまりにつまらなくて志望校を変えました。

・OCで知り合った大学生が英語の試験対策を丁寧に教えてくれた。
 雰囲気がよい大学だと思った。志望校になった。

・高校の総合の時間に登壇してくれた大学生がキラキラと輝いていた。
(留学の話をしれくれたようです)その大学に興味を持った。

など。

しかも、勉強が忙しくて、大学が発信している各種広報コンテンツを
あまり見ていないということも分かりました。

言ってしまえば、大学の魅力を理解できていないのに
「接触した人の影響」で志望校を決めている率が高いということです。

話が変わります。

企業の商品広報でも「売り手の魅力」は重視されています。
ざっくりと言ってしまうと
この時代の商品力は「商品の魅力」×「売り手の魅力」=100
商品のスペックだけでは差別化になりにくく
「誰から買うか」が重要になっています。

広報ツール制作のコンペでも
「提案力」×「誰が担当するか」が業者選定の
ポイントになってきていると肌感覚ですが感じます。


話を戻します。

入試広報では「広告」「広報ツール」「接触回数」も大事ですが、
「接触する人の魅力」は、志望校決定に大きく影響を与えるものであり
広報力強化として伸びしろがあるところだと感じています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?