マシュマロ撮影会を称賛する話

概説

本記事は、某撮影会主催のA/Rが来たる7月27日に生誕◯歳を迎えることを記念し、数ある「撮影会」というものの中でマシュマロ撮影会(Mマロ)にフォーカスをあて、称賛するものです。
※プロモーションは含みません。

筆者の撮影会利用状況

現在、私がポートレート撮影をする上で撮影会を利用した場合、Mマロの利用率は実に93%ぐらい。
元々「撮影会」なるものを知って以降、色々な撮影会に行くのだろうなぁと想定していましたが、結局ほぼMマロしか行ってないという状況です。

なぜこのような状況に陥ってしまったのか?

マシュマロ撮影会との出会い

人物撮影をやり始めたのは2020年頃。
当初は身近な人を撮っていましたが、当然ながら一般人にとってポージングなどは難易度が高く、基本的にはスナップのようなものばかり。
そのうちモデルをやっている人を撮りたくなってきました。

ところが当時、"モデル"というものをやっている人をどうやって探すか?という壁にぶち当たります。
とりあえずインスタで「#被写体やります」的なタグを頼りに2人ほどコンタクトを取ってみたわけですが、どちらも「今はやっていません」みたいな塩対応。

「"やります"って言っておいてやってない、ってなんやねん」と思いましたが、振り返れば当時の自分はSNSで投稿している写真に人物写真がほぼなかったからかもしれません。

それではと、知り合いのツテでフリーの有償モデルを紹介してもらったのですが、交通費を盛って請求してくるというテクにいきなりあたってしまい、紹介してもらった手前、爽やかに対応し撮影はしましたが内心はモヤモヤ...

モデル業界に若干不信感が芽生えつつ、気を取り直して再びモデルを探していたところ、「#マシュマロ撮影会」というタグが目に入りました。
今振り返れば、たまたまでしたね。

当時、「撮影会」といえばSMクラブのような、サークルというか嗜好同好会というか、若干卑猥なイメージがあったのですが、よく調べてみると一般的な撮影会とは「主にアマチュアカメラマン向けにモデルを撮影する場を提供するもの」みたいな存在であることを知りました。

そんなのあるんだ、ということで他にもいくつかの撮影会を調べ、最終的にMマロを選択するに至りました。

なぜマシュマロ撮影会だったのか?

私が現在も「撮影会」を選ぶ基準としていることに合致する点が多かったからです。

撮影会を選ぶ基準

■主催が明確である

撮影会は「業」として行われており、動く金額も大きいです。
趣味のサークルレベルではなく、アングラ業でもありません。

そのため主催は匿名状態で運営できるものではなく、最低限、主催団体・主催者が何者なのかの提示が必要と考えています。

・主催者がハンドルネーム、モデル名のみ。または◯◯撮影会としか名乗っていない。
・運営サイトがブログ、SNSのみ。
・連絡手段がSNSのDMやフリーメールアドレスのみ。
・問合せ方法がフォームのみ。

このようなネットショップで万単位の買い物はしません。
フリマやオークションでも、出品者がよくわからない状況では不安しかありません…
それと同じ感覚です。

主催者と既に知っている間柄であれば例外として検討する場合もありますが、それ以外はその理由だけで検討することがありません。

撮影会では撮影者側に本人確認を求めてくることが多いと思いますが、逆にそっちは誰ですか?という感じです。

Mマロではこの点、
・主催者が明確。
・WEBサイトやメールアドレスはドメイン取得。
・法人が運営している。
と信頼に足ります。信用にコストをちゃんとかけています。

細かく考え過ぎと思う方もいるかもしれませんが、界隈では法人格を有する団体が主催しているにもかかわらず、開催予定の写真展が飛んで出展料未返金などの事故も発生しています。

フォトサークル的なコストを頭割りするような企画は別にいいのですが、撮影企画を業として行う以上は、その体裁として最低限の信頼情報の提示が必要です。

■撮影料金が基本的に事前払込み

現金払いしか扱っていない場合、その後の処理をちゃんとやっているのか懐疑的です。
ちゃんと撮影できればその先の話は別にどうでもいいのかもしれませんが、サラリーマンとして毎月の給料からたくさんの天引きをされている身としては、感情的にちゃんと運営しているところをより評価したいです。

■オプション料金などが基本ない

Mマロでは各モデルに設定している料金を基準とし、スタジオの場合はその規模に応じて追加された料金が加わるだけです。

「参加費」などの名目で別途追加料金が設定される撮影会を見かけますが、よくわかりません。
「スタジオ代」というのも、撮影者側が別途負担するならば、単なるシェアスタジオと変わりません。
自社スタジオなど主催側がスタジオを持っている場合は「スタジオ清掃代」などが設定されることがありますが、撮影者側が負担する意味がよくわかりません。
通常の清掃範囲のコストはスタジオ側が負担するものです。
収入として受け取りつつ、裏では経費で処理しているのでは?などと勘ぐってしまいます。

何らかのテクニックなのかもしれませんが、余計な料金がかからずシンプルな料金設定のところが好きです。

■予約システムはパスマ利用

これは重要です。

①予約状況が把握しやすい

主催側のSNSやブログなどで予約状況を掲示していることも多いですが、
・見辛い。
・同じ時間帯枠に何人埋まっているのか把握し辛い。
・オンタイムの情報ではない。
・間違っている場合がある。
・いちいちそのページに見に行くのが面倒。

パスマなら販売ページを見れば、ほぼリアルタイムで状況がわかります。
システムが行っているので間違いもまずありません。

②公平である

申し込みをメールやDMなどで先着順に受け付けている場合、受付側のさじ加減でどうするかを決めることができてしまいます。

本当は違うのに「先に申し込みしてきた方がいるので・・・」「メールの受信が遅滞していた」「DM?来なかったですよ」などと言えてしまいます。
パスマなど第三者のシステムを利用していれば、公平性は保たれます。

■クレジットカード払いが手数料なしで利用できる

モデル撮影の料金は高額なので、支払いに際して発生するポイントなどの付加価値はバカになりません。

モデル撮影を趣味としている方は資金が豊富な方が結構いる感じなのでどうでもいいよと思うかもしれませんが、一生懸命頑張って費用を捻出している人も当然います。
普段の買い物でポイント活用している人は、当然ながら万単位の支払いで発生するポイントも重要視します。
しかし手数料がかかってしまっては意味がありません。

■氷点下撮影などの少人数撮影企画がある

私が撮影会を利用する動機の一つとして、フリーのモデルさんの発想と同じく「撮影会でないとやりにくい」というものがあります。

個人で借りるには高額過ぎるスタジオで撮影したい、個人ではやりにくい場所やシチュエーションで撮影したい、という場合に撮影会を利用しよう!という発想になります。

作品撮りに特化した撮影会もありますが(私も何度か参加)、一般的な撮影会では屋外でロケーションを重視した撮影を実施しているところはあんまりないように見受けられます。

しかし、Mマロでは氷点下での雪原撮影やヨットを利用した撮影など、アグレッシブな撮影イベントがたまに行われます。
屋外での作品撮りも好きな自分としては心をくすぐられます。
※JRスキー何とかみたいな画を撮るためだけに遠征する、は自分の中では弱すぎるのです…

■常に新鮮さを出そうとしている感がある

規模が大きいからできるというのもあるかもしれませんが、定番は定番として抑えつつ、スタジオにせよ屋外にせよ、毎年色々なところを調査し、開拓している感じがします。
これは撮影者側に向けては大事なことで、マンネリは趣味活動を衰退させる大きな要因です。

もちろん、実際行ってみて「ここのスタジオは失敗だったんじゃないか?」という感じの場合もあります。
しかし、色々なスタジオを知っておくことは私自身有意義なことで、個人で色々なスタジオや場所に行くことは中々難しいため、それを撮影会側がやってくれることは良いことなのです。

■ビスコッティ展示というものがある

付加価値としてですが、某大塚には株式会社レ◯シスの総本山である「cafe&gallery ビスコッティ」という店舗があります。
この店舗では、Mマロで撮影した写真の展示会が定期的に行われています。

もし「"出展"というものをしてみたい」と考えている方がいたら、このビスコッティ展示というのは選択肢の一つとしてお勧めします。

・出展料が4400円(2024年)と、写真展出展料としては初心者の方も手を出しやすい。
・写真展示の基礎である"ひっつき虫"がなんたるかを習得できる。
・出展経験を積む現場の一つとしてアリ。
・感想ノートにたくさん記入してもらえる。

展示方法は「ワイヤーかひっつき虫のみ」となっています。
ポトレ界隈でよく展示が行われる会場では、ひっつき虫以外の方法が利用できることが多いため、意外とひっつき虫を主部材とした展示をする機会はありません(もちろん展示者次第ですが)。
ガチ展示になればなるほど、利用頻度は減っていくでしょう。

ですが、ひっつき虫は写真展示において基礎のキみたいな部材で、これから写真展示もやっていこうと考えている人にとっては、どういうものか知っておいて損はありません。
ひっつき虫の性質を知っていれば、今後の写真展示ライフに花を添えることでしょう(多分)。

私は「壁に引っ付いたひっつき虫を剥がすには、ひっつき虫でポンポン叩くんだ!」というのをココで学びました。

感想ノート。
写真展で設置する方も多いと思いますが、実際問題、設置してみたけど「書いてくれたのは被写体のモデルだけ」なんて結果もあり得る話で、設置したらたくさん書いてくれるか、と言われたらそうでもありません。

それは写真の内容以前に、"時間がない" "シンプルに面倒" "付属のペンがしょぼすぎて上手く書けない"など、自分が閲覧者の立場になったらどうか?を考えれば、そんなものかなと思います。

しかしビスコで展示すると、キャストやお店の常連の方も書いてくれるため、Mマロに批判的な展示でもしない限り少なくとも10コメは確定です。

設置した以上は、ある程度書いてもらった方が嬉しいですよね。

なお、あくまでカフェ運営の中での展示となるため、ゴリゴリの写真展というものではありません。
在廊すると言っても、基本的には席に座ってキーマカレーを食べたり、ノートPCをいじるような感じとなります。

また、Mマロに誰も知り合いがいない状況の場合、そもそもビスコに突撃すること自体がハードルの高いものとなってしまいますので、来場(閲覧)者は多くありません。

ですが、私はここでの展示経験は役に立っていると感じています。

要望点

称賛のみだと企業案件か?と思われるので、気になる点も指摘します。

■イベント告知内容を盛大に間違える&放置プレイ

年月日、曜日、撮影時間、時間帯、モデル名の食い違いなどの誤爆記載がママあります。
私のような慣れている者にとっては恒例行事のようなもので、上手く解釈できますが(解釈でもよくわからない場合もある)、少なくとも初めての方にとってはマイナス要因になるだけであり、余程関心を持たなければメールで問合せなんてしないので、「よくわかんないからやめよう」と集客にも影響するでしょう。

少なくともページ作成後、実施する日付だけは確実に正確であるかを確認してもらえたらと。
載っている間違った日付見て「あ、この日は空いてないや」と思われたら困るでしょうし。

■イベント一覧にも「Coming Soon」を載せて欲しい

撮影会イベントのスケジュールページにおいて、具体的にモデル等が決まっていない状況では「Coming Soon」という表示になるのですが、開いて「まだでーす」というよりも、一覧ページを見るだけで判別できるようにして欲しいです(リンク先URLでも判別できますが)。
一覧のイベント画像を「coming soon」画像にするとか。

ということで、マシュマロ撮影会について称賛しました。
恐らく他にも魅力的な撮影会はあると思いますが、コロナ禍が収束した影響もあってか、界隈全体で予約率が低下していると思える現在、私自身も中々フィールドを広げる余裕がありません。
被写体が固定化してきているのも、自分が撮りたいと思った方だけで精一杯な状況であるからです。

なので、今後も撮影会は基本マシュマロ撮影会にお世話になるでしょう。

VIVA! Mマロ!

以上

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