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不確か過ぎるから・・・(音楽業界のお金のやり取りについて話そう)

音楽業界のお金のやり取りについてちょっと話そう。

僕はこれまで少なくとも二桁の楽曲についてギャランティを受け取っていない。いや、支払って貰っていない(関わり方は様々、プロデュース、アレンジ、その他色々、、、)。


これには色んな要素が複雑に絡んでいる。途中でプロジェクトが頓挫したもの、連絡が取れなくなった人、どこまでやっても終わりが見えないもの等々、簡単に請求できるものではないので、今さらどうこうするつもりもない。

音楽業界に関わらず、クリエイティブな仕事、完成形が見えにく仕事はどこが終わりなのか?判断するのが難しい。

ささっと1週間位で終わるものもあれば、10回直してもまだ終わらないものもある。                                1日で終わろうが、1か月かかろうが、1年かかろうが、「完成」という不確かな形が「最終地点」という判断なら、もう無制限に様々なオーダーにさらされることになる。
自分がどこまで関わっているのか?何をやってるのか?やらされているのか?それは仕事なのか?無償の「愛」なのか?さえわからなくなる。

「完成」=「請求しなきゃ!」

「完成」までの内容は考慮されない。そこまでの経過にギャラは払われない。「完成」という1点だけにお金は生まれる。でもまあ、支払って貰ええるなら、まだ許容できる。悪質なのはやるだけやらせて、デモアレンジもかなり具体的にオーダーしておいて、仮歌まで我が家に録りに来ておいてその後連絡ないプロジェクトとか・・・
某レコ大受賞の女子プロジェクトとか仮歌を録りに来て以来、そのまま連絡ないので我が屋のHDDに彼女の歌声がそのまま残っているけど、それでいいのか?

でもこれからは変えていこうと思う。

今までは「なあなあ」で不明瞭だった事を明瞭にして行こうと思う。その事で批判されても良いし、それで「付き合いにくい島野」と思われても構わない。

でも少なくとも僕が関わるプロジェクトでは不変のルールを決めて、そこに力を貸してくれた様々な人と「契約書」を交わして、お互い気持ち良く作品に向き合えるようにしたい。

「きれい事」といわれてもいい。理想を求めない限り変わらないと思うから、僕は一人でも始める。

たまたま今度、インディペンデントなアーティストのプロジェクトに深く関わる事になったのでお互いのために「契約書」を交わす事を提案した!すると快く受け入れて貰えた。
不思議な感覚。メジャーでは通用しないものがインディペンデントなら受け入れて貰える。でもこれが変化の第一歩だと思う。こういう所から仕組みは変わっていく。
契約書の内容は特別難しいものでは無く、お互いに信頼して「完成」まで誠心誠意尽くしましょう!という内容。もちろん業務の内容、お金の支払い、そのタイミングについては明確にしてある。そのすがすがしさは体験してみればわかる。

音楽制作の仕事は僕一人が頑張れば何とかなるものではないのでそこに関わる全ての人が頑張る!そして作品は「完成」に至り、商品が生まれ収益につながる。このルーティーンしかないと思う。
その過程で僕は手を抜かない!全身全霊で向きあう。これを文章で明らかにする。そこに収益が生まれる。シンプルだけど難しい。責任を感じる。。。


長くなったけど言いたいことはつまり、契約書作ってみたから欲しい人や話を聞きたいは連絡してね!ってこと。

クリエイティブな仕事に関わる人が少しでも気持ちよく生きて行けますように!!!



そんな話も島野塾で詳しくやっていこうと思うよ。どうぞよろしくね。

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