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『ナコレコロードムービー』元ネタ集/北東北・北海道篇

7/5・6はコエイロパレードが催されました。青春の手触り、桜色の涙を零しつつ記事を書いております。

私はこのイベントの中で紀行文『ナコレコロードムービー』を発表いたしました。まだ見られますので今からでも読みましょう。

その中には様々なネタを仕込んでおり、元が存在するものも数多くあります。そこで、志摩波は何を言っているんだとならないために、元ネタを学んでおきましょうという趣旨の記事を書く事とした訳なのです。

これを機に様々な作品を知っていただき、気に入っていただけたらネタを仕込んだ甲斐があるというものです。見出しはほとんど本編からそのまま抜き出したものです。聞いたことがあるという人は、元ネタが何か考えながら読んでみてください。それでは参りましょう。

J-POP等から

黙って俺についてこい

さだまさしさんの『関白宣言』より。現代では怒られるような歌詞も正直ありますが、最後まで聴くと「亭主関白になろうとするが、優しくて不器用が故にそれができない人」の歌であることが分かります。後日談のような形で『関白失脚』という曲もあります。こちらも良い曲なのでぜひ。

野を越え山越え川越えて

童謡『線路は続くよどこまでも』の「のをこえ やまこえ たにこえて」を少し変えたものになります。本編では都県を跨ぐ際に渡河することから、遠くへと旅立つイメージで「川越えて」としています。

暑き日を海にいれたり…出したり…

本編でも説明しておりますが、松尾芭蕉さんの「暑き日を 海にいれたり 最上川」からです。暑さを海に投げ入れてしまったように涼しい最上川の様子を表現した句であります。しかし旅行した当時は涼しさの片鱗もありませんでしたので、海からまた暑さを取り出したようだという意味でこのように致しました。

それがどうしたぼくドラえもん

テレビ朝日版第一期ドラえもんのOPテーマ『ぼくドラえもん』もしくはEDテーマ『ぼくドラえもん2112』の一節です。個人的には後者の方が馴染みが強くあります。

まっくら森の闇の中

NHKのみんなのうたでお馴染み、谷山浩子さんの『まっくら森のうた』より。子供の頃、知らない場所に足を踏み入れた時のような、森の中の不透明で不気味で神秘的な雰囲気が表れているように感じられました。本編では青函トンネルの長く暗い様子を表現するために用いられました。

100年いつも動いていたご自慢の電柱さ

童謡『大きな古時計』の歌詞より。本編では、函館市にある日本最初のコンクリート電柱が、設置から100年経過してもなお現役であることを表しています。

昆布だし効いてるよ かつおと昆布の合わせ技

東方アレンジ楽曲『患部で止まってすぐ溶ける ~ 狂気の優曇華院』のメロディフレーズがこのような歌詞に聴こえるというネタ。本編では北海道にある昆布駅を紹介する際に用いられました。

( ゚∀゚)o彡°えーりん!えーりん!

東方アレンジ楽曲『Help me, ERINNNNNN!!』の歌詞。上の『患部で止まって~』と共に、組曲『ニコニコ動画』の原曲となっています。

あなたは一人で生きられるのね

渡辺真知子さんの『かもめが翔んだ日』より。港を二人で歩いていた思い出、そして愛人との別れを歌った曲です。本編では独立峰・羊蹄山の美しく聳える様を表しています。これじゃあまるで羊蹄山がフラれたみたいじゃないか。

いいことばかり考えていこう

マリコ☆バタフライさんの『17秒間考え続けよう』より。実際いいことをたくさん考えていこうとは自分も意識して生きています。

見上げてごらん

坂本九さんの『見上げてごらん夜の星を』より。遠いようで近くにある、さりげない幸せを歌った曲です。本編では月の浮かぶ夜空に対して用いられました。

たった一つの星をたよりに

石原裕次郎さんの『わが人生に悔いなし』より。旅立つ時、人生なんだかんだ悔いのない自分の生き方だったものだとしみじみ振り返るような曲です。本編では、先述の月を列車内で見上げながら、石原裕次郎さん所縁の小樽駅へと辿り着いたことを表しています。

銀河を渡る風と

遊佐未森さんの『東京タワー』より。窓を開けて風を感じながら、夜空と東京タワーの光を二人眺めるような曲です。本編では電波塔繋がりでさっぽろテレビ塔の紹介に用いられました。

涙拭く木綿のハンカチーフ下さい

太田裕美さんの『木綿のハンカチーフ』より。都会に出た愛人が自分のもとから離れてゆく寂しさを歌った曲です。この歌詞すげえなと私が一番思った曲かもしれません。本編では人の思いやりを受けて感涙にむせぶ様子を表しています。

ブルー・ライト・オオアライ

いしだあゆみさんの『ブルー・ライト・ヨコハマ』をもじったものです。夜の横浜を二人で仲良く歩く様子を歌った曲です。本編では夜更けの大洗港が潮風に晒されながら光を灯している情景を表しています。

私待つわ

あみんさんの『待つわ』より。片思いに耽るメンヘラの曲です。本編では寒空の下、誰もいないバス停で、来るか来ないか不安になってくるバスを待ち続ける様子を表しています。

著名な言葉・構文から

味わってみな。飛ぶぞ。

テレビ番組『相席食堂』にて長州力さんが発した「食ってみな 飛ぶぞ」が流行り、「【動詞】してみな 飛ぶぞ」という構文が誕生したのでした。

飛び出てジャジャジャジャーン

テレビアニメ『ハクション大魔王』にてハクション大魔王が登場する際のセリフです。昔再放送されていた記憶がありますが、内容は微塵も憶えておりませんで。最終回が泣けるそうなので機会があれば見てみたい所存です。

国民空腹度倍増計画

池田勇人首相(当時)が1960年に閣議決定した「国民所得倍増計画」からです。高度経済成長期のさ中、外貨獲得を通じて国民所得を増やし、さらなる経済成長と格差の是正を図るべく立案されたものです。その後の日本は計画以上のスピードで成長し、1973年の第1次石油危機まで高度経済成長期を持続させることとなります。本編では非常に美味しそうなハンバーグの写真を掲載することで閲覧者の空腹を呼び起こしてやろうという邪悪な目論見の基この言葉を用いています。

ハンバーーーーグ!

真面目な解説の直後で恐縮なのですが、言わずと知れたハンバーグ師匠の鉄板ギャグです。そう、ハンバーグだけにね。

何してるッ!早く乗るッ!

感動の超大作『チャージマン研!』の語録「愛してるッ!早く脱ぐッ!」から。本編では乗換時間が極めて短く、乗り遅れの可能性が考慮されたため発されました。

大賛成盆地

オーストラリア中部に広がる大鑽井盆地(だいさんせいぼんち)より。鑽井とは掘り抜き井戸のことで、乾燥帯で水資源に乏しいことから井戸が数多く掘られています。鑽井→賛成だって。くだらないね。

かわいいは、正義。

漫画『苺ましまろ』のキャッチコピーらしいです。本編ではシナモンや犬の可愛さに対して用いています。

涼しくなりたいあなたに

松岡修造さんの公式サイトにかつて掲載されていたと思われる、オチャメな修造くんを見ることのできる動画。本編では暑い日射しの中氷菓子を求めて辿り着いた菓子屋さんの中で発されました。

ケツの肉がとれる夢

テレビ番組『水曜どうでしょう』の企画「サイコロの旅」5回目の悲劇。キングオブ深夜バスことはかた号に乗せられたミスター(鈴井貴之さん)が、長時間座り続けながら見た悪夢。本編では一日中在来線に乗る旅程を嘆いた様子を表しています。

おらわくわくすっぞ

ドラゴンボールにおける悟空の台詞(アニメ限定)のようです。詳しくないもので、正確な元ネタは把握できませんでした。

空から函館を見てみよう

くもじいじゃ。かつてテレビ東京系列で放送されていた『空から日本を見てみよう』より。本編では函館山から市街を見下ろす際に用いられました。

潟湖・砂州・砂嘴・陸繋島

『水曜どうでしょう』の企画「試験に出るどうでしょう石川県・富山県」より。砂浜海岸の地形と名前を、身体を使って覚えようという試みです。本編では函館山が、かつて島だったものが土砂の堆積によって陸繋島となったという文脈で用いられました。

なぜなら、その電柱は特別な存在だからです。

森永が販売するキャンディ「ヴェルタースオリジナル」の、2003年頃のCMの台詞「なぜなら、彼もまた特別な存在だからです。」より。ニコニコ三大宗教。本編では、函館市にある日本最初のコンクリート電柱を紹介する際に用いられました。

どうせなら歌いながら行こうよ。

ウェルギリウスの名言「生きるかぎりは歌いながら行こうよ。そうすれば、それだけ道は退屈ではなくなるから。」より。本編では、列車が運転見合わせとなりこの先のルートに陰りが見える中でも、前向きに楽しもうということを表しています。

ここを本社とする

『水曜どうでしょう』の企画「ヨーロッパ・リベンジ」における藤村Dの発言「ここをキャンプ地とする」より。宿を探す前に食事をしてしまったために、宿を見つけることができずドイツの道端で野宿する羽目となったことから。本編では札幌市のHTB本社に訪れた際に用いられました。

×安田さん onちゃん

『水曜どうでしょう』において、HTBのマスコット安田さんonちゃんが登場する際のテロップ。本編ではHTB本社の玄関にこいつがいたことから。

がっかりしていってね!

AAから派生して、今やゆっくり動画には欠かせないフレーズとなっている「ゆっくりしていってね!」をもじったものです。本編では札幌市時計台ががっかりされがちであることを嘆く様子を表しています。

うまい、うますぎる

風が語りかけます。埼玉銘菓十万石まんじゅうのCMより。実は食べたことがありません。本編では札幌市にある「できたて屋」さんの海鮮丼に対して用いられました。

総括

私は主に昭和歌謡とネットの流行語が好きなようです。他の人に伝わるかどうかは分かりかねますが、私は今後も私の道を邁進してゆくつもりです。

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