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いちじく

休日はほとんど家で過ごすインドアガチ勢の私。しかし今日はモーニングでもしに行くか、と思い立ち喫茶店やカフェをネットで検索。
ぐだぐだ検索していたらふと行きたいと思っていたパン屋さんのことを思い出した。数年前に立ち寄った時には定休日でふられてしまった人気のパン屋さん。と言うことで再チャレンジすることにした。


お店に到着した時には開店10分前。少し駐車場で時間を潰してからお店へ。すでに3人の方が並んでいた。私の後ろにも数人。さすが人気店。

そしていよいよ入店。美味しそうなパン達はぎっしり並べられていてあれもこれも食べたくなる。そんな気持ちのままに選んでいたらデニッシュに遭遇。大好きである。でも日持ちがしない。美味しく食べれるのは一つかな。どれにしようか。グレープフルーツ、5種のベリー、いちじく、、いちじく!いちじくの季節だしこれにしよう!

そして当初の予定通り喫茶店に寄りモーニングも食べてきた。

帰宅後アイスティーを淹れていちじくのデニッシュを頬ばった。とろとろとサクサクと。甘さ控えめで5個は食べれるな、とかよく分からないことを考えつつ。
いちじくを食べるたびに思い出すことはただ一つ。それは祖父母の家にあったいちじくの木のこと。
その木は屋根に登らないといちじくが採れない場所にあり、高所恐怖症の私は採れなかったが祖父や父、弟が採ってくれてよく食べていた。
子供の頃の私はいちじくが特別好きとかではなかったが、採りたてを雑に食べてまだ可食部がたくさん残っている皮をいちじくの木の根本にぽいと捨てると言う贅沢をしていた。

しかしだ。しかし突然に、その木は祖父によってバッサリと切られてしまった。
えー勝手になんで、、家族みんなでがっかりしたり批判したりした記憶。
祖父の言い分としてはいちじくは根がすごく張って畑に浸食して困る、とのこと。うーむ、、仕方ないのかな、、でも相談くらいはしてくれよ、、。
祖父はいちじくの木に限らず色んな木を勝手に切ってしまうし、色んなものを勝手に捨ててしまう。少し前にも玄関の横の木を誰にも相談せずに切ってしまった。理由はよく分からないけれど。

そんなこんなで話を戻すと、私はいちじくをついつい特別視してしまう。祖父母の家に木があったなーって。
スーパーやケーキ屋さんでいちじくを見る度に思い出すあのいちじくの木。
特別なフルーツだ。

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