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立正安国論を読め!

それは十代の頃だった。
ネットで仏書を穿鑿している折、偶々日蓮の立正安国論を見つけたので読んでみた。
それまでは、念仏も坐禅も般若心経も、仏道修行を進めるうえで善いものだと思い込んでいた。
でも、この論を読んでみてそれは間違っていることに気付かされた。
目から鱗が落ちた。頭をぶん殴られた。

「仏法にも正邪がある。仏教なら何でもいいというわけではない」ということ。
そう、だからあらゆる宗派の教え、あらゆる経典を鵜呑みにしてはいけない。
世の中には偉い人や専門家がいて、「これが善いこと」「この教えが真実」と勧められることが多いが、実際には逆だったり誤っていたりすることが多い。
だから、正邪を見極める目がないと誑かされてしまう。
その正邪を見極める目を、立正安国論を読んで得ることができた。
言ってみれば法眼だ。

最初に読んだときは何となくしか分からなかったが、その時点でほんわかと悟った。「日蓮の言っていることが正しい」と。
私はまだ、安国論を完全に理解してその教えを実践できているとは言えないが、日蓮の教判が正しいということはそれ以来確信しており、それを規範にしている。

立正安国論は末代の日本人への指南書であり、善知識であり、我々がむねとするべき教えなのである。
そういうわけで、あなたが実際に読もうとしても、この書は難解な漢字・熟語が多用されているので、教養がないと読んでいくのは難しいだろう。
漢和辞典を脇に置いてじっくり読み込んでいくことをお勧めする。

それでも読めない人は、せめて「立正安国論を著した日蓮というお坊さんが一番正しいことを言っていた」ということだけでも知っておいてください。


訓読文はこちらからダウンロードして読めます。


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