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テーマは「諦め」と「不屈」-僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズミッション感想-


諦めずに、何度でも。


僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズミッション、観てきました。

戦闘シーンの作画は、歴代ヒロアカ映画に負けず劣らず。
めっちゃ強いパンチ!!
めっちゃ強いキック!!

これこれ!!
なんか色々あったけど、最後はぶっぱなす!!
こういうのが観たいんだよ!!

わかりやすく、観ていて楽しい。ザ・夏休みの映画!
個人的に好きな作品。
映画第一弾と似ていた、と思った。


以下は個人的に考える映画のテーマと考察です。以降、このnoteには映画の内容に触れる箇所があります。
このnoteは映画を基にして考察しています。まだ鑑賞していない方でネタバレは見たくないという方は、ここから先は見ないでください。


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映画鑑賞後、作品について色々考えてみた。

おそらく、テーマは「諦め」と「不屈」だと思う。



ヴィラン側はみんな、なにかを諦めていた。
それぞれ、


デクとロディに何度も弓で攻撃していたべロス。
引く弓が無くなったあとすぐに飛び降りた。
→戦闘を諦めた

べロスとともにスーツケースを奪いに来たシデロ。
氷で固められるとすぐに投降し、ヒューマライズの情報を差し出そうとした。
→抵抗するのを諦めた

爆豪と戦闘したサーペンターズ、ショートと戦闘したレヴィアタン。
個性増強剤「トリガー」を使用し戦闘した。
→自分の個性を信じることを諦めた

ボスのフレクト・ターン。
幼少期から人に拒絶されていた。
→人との交流を諦めていた

ヴィランの組織ヒューマライズ。
理念はヒーローの個性を暴走させて無個性者が支配する世界を作ること。
→無個性者が個性社会で生きることを諦めていた


とみることができる。


それに対し、ヒーロー側は諦めずに立ち向かっていた。


A組や学校の仲間たちやプロヒーローたち。
→世界各地でボムを探し起爆不能にするために行動し続けた

ショート、爆豪、デク。
→何度攻撃され傷ついても、それでも何度でも向かっていた


ヴィランは「諦め」て、ヒーローは「不屈」の精神で立ち向かった。
この対比を強く感じた。

今作、ショートや爆豪やデクがボロボロになるシーンが多かったのは、諦めずに戦っているという姿勢を表現するためだったのかなと思っている。


そして、この作品の一番の要といってもいいのが、ロディ・ソウル。
物語の中で「諦め」→「不屈」へと心を入れ替えた人物として主役級の活躍だった。

デクと出会うまでは、犯罪すれすれの行為でお金を稼いでいた。
→まっとうな暮らしを「諦め」ていた。

その後、デクと出会ってからは、デクやヒーローたちの行動に心を動かされた。最終場面では、起爆解除装置をセットし、ボムの起爆を防いだ。
後日談的なシーンでは、バーの店員として働きはじめ、航空関係の仕事(パイロット?)の道を目指していた。
→ずっと諦めていた夢に「不屈」の精神で向かっていた。


ロディは個性もよかった。
ピノの表情に注目しながらもう一度映画を観たくなった。



また、本作には僕のヒーローアカデミア本編で描かれてきた名シーンがいくつかオマージュされていた。


・爆豪がサーペンターズに受けた目の傷(20巻でハイエンドから受けた傷の再現。左右は反転していた?)
・サーペンターズに勝利し掲げたポーズ(21巻のエンデヴァーのスタンディングの再現。爆豪のは親指が立っていた?)

・フレクト・ターンVSデクの最後の戦闘シーン(3巻の脳無VSオールマイトの戦闘シーンの再現。)
ボスの個性が「リフレクト」だと判明した時点で、最後は力ずくで突破するんだろうなと誰もが思ったことでしょう。

・気が付かなかったけど、上の二人だけじゃなくショートも戦闘中に本編のどこかのシーンを再現していたのかも?(レヴィアタンを倒したシーンがエンデヴァーの赫灼熱拳かな?)


見覚えのあるシーンが映画で出てくるのは、なんだか嬉しかった。
ここ、観たことある!!的な。
セルフオマージュ、というんだろうか。

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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズミッションは、諦めないでもう少し頑張ってみようと思わせてくれる。

少年ジャンプの王道漫画として、ヒロアカ映画として、とても面白い作品だった。


最後に、気になるのが無個性者の立ち位置。
個性が当たり前にある社会で無個性の人間はどうすればいいのか。

ヒューマライズのメンバーが考えていた思想も、理解できないわけではない。実際、あの社会に無個性で生まれてきたら、とても悩むことになると思う。

個性を奪われたミリオ、スピンオフ作品のヴィジランテに出てくるナックルダスター。

本編かスピンオフ作品でか、媒体は問わないので、ぜひこの問題にも向き合ってほしいとファンの一人として願っています。

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